田老町

この間、ずいぶんあっちゃこっちゃ出かけたもので、すっかりこのブログもご無沙汰になってしまった。この数日は先週の福井県嶺南地方に続き、岩手県の三陸沿岸部を見て回った。 いまは宮古市の一部になっている田老町にはじめて行った。「万里の長城」とも言…

道東の旅

家族旅行で北海道にでかけた。今回はいわゆる道東ということで、網走から入って、知床半島に行き、そこから摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖をめぐり、さいごは釧路湿原を見て帰った。レンタカーでまわったけど、なかなか大旅行であった。 この夏、どこに出かけるか…

本を薦められる

珍しくDaichiが本を薦めてくれた。後藤竜二という人の『キャプテンはつらいぜ』である。キャプテンはつらいぜ キャプテンシリーズ(1) (講談社青い鳥文庫)作者: 後藤竜二,杉浦範茂出版社/メーカー: 講談社発売日: 1985/07/10メディア: 新書購入: 3人 クリック…

宣伝

この数年間にかかわっていた仕事が、期せずして、ぱたぱたと本になる。アマゾンには編著が2冊すでに出ているし、さらに共著1冊と、編著がもう1冊、今年中に出るかなあ、と期待している。ちょっと楽しみ。政治学をつかむ (テキストブックス[つかむ])作者…

交遊関係

MさんとKさんという友人がいる。けっこう前からの知り合いである。 といっても、しょっちゅう会っているわけではない。1年か2年に1回、むこうから突然連絡が来る(僕は基本的に受け身なのだ)。それで会って、2〜3時間くらい話をして分かれる。まあ、そ…

野球おじさん

Daichiの野球チームの、「パパ飲みの会」に参加する。先々週に「ママ飲みの会」があって、それに対抗して企画されたという。「ママ飲みの会」が先行するところに、時代の変化を感じる。 正直いって、少し緊張する。なんといっても「野球バカおじさん」の会で…

緊張の対談

今日、某新聞の対談シリーズの収録をおこなった。う〜ん、ある意味で、もっともやりにくい相手である。そう、自分の指導教授である。 昨今の師弟関係では、「師」が「師」らしくなく、「弟子」が「弟子」らしくないことが多くなっているが、僕にとってはいつ…

ご当地もの

忙しい忙しいといいながら、あいかわらず余計な本を読んでいる。債権者のみなさまの目がきつくなるのを覚悟して、ちょっと読書ノート。 プリンセス・トヨトミ (文春文庫)作者: 万城目学出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/04/08メディア: 文庫購入: 7人 …

Bチーム

馬鹿親の恥の上塗りだが、この土日のてんまつを書いておきたい。 Daichiはチームに入ったばかりの上、技術的にもまだまだなので、まあ、とうぶん補欠でがんばってくれい、と考えていた。ところが、チームメンバーが急に増えた結果、AチームとBチームに分かれ…

スウィング

野球をはじめたDaichiのスウィングを見ていると、まことに心もとない。へっぴり腰で、泳いでいる。ということで、父親が実演してみせる。 「ほら、父さんのスウィングを見ろ。無理のないスウィングだから、いくらでもふれる。それ1、2、3、、、」 「いい…

国民的作家

この間、いろいろなことに手をつけ、ばたばたしてきたのだが、それらのことについてはあまり書く気がしない。わりとどーでもいいのだが、何となく書いてみたいことを書くという、このブログの基本精神に戻りたい。 新潮社から『芥川龍之介短編集』というのが…

どこでも本を読む

この連休、各方面に負債を抱えている身として、こういうことをブログに書くのははばかられるのだが、いやはや、忙しい。残念ながら、机に向かって忙しいのではない。ほとんど机に向かう時間がない、そういう種類の忙しさなのである。申し訳ない。 何をしてい…

晴れた日には野球をしよう

Daichiが地元の少年野球チームに入ることになった。アメリカではあれだけサッカーをやったんだし、続けりゃいいのに、と言ったのだが、本人の希望は圧倒的に野球。保育園時代の友達がたくさんいるのも理由になったらしい。 しかしまあ、少年野球というのは、…

納骨式

昨日は母の納骨式の日であった。母が亡くなってはや一年がたつが、こちらになかなか墓地がみつけられないのと、僕がアメリカに行ってしまったこともあって、ようやくその日を迎えた。母親のかよっていた教会の牧師さんをはじめ、多くの方にお集りいただいた。…

新コーナー

A新聞で新しいコーナーをもたせてもらうことになった。今朝、その最初の掲載があったのだが、思った以上にスペースが大きくて「う〜ん」。たいへんな仕事を引き受けてしまったのかもしれない。 ホスト役なのだが、記者の方から「だからといって、ご説拝聴に…

見たもの(3)

三陸リアス式海岸というのは、子どもの頃、地理の時間に勉強した。のこぎりの刃のように、細かいジグザグの地形が続く。そして、その小さな入江の一つひとつに小さな集落がある。そこに行くと、ほんとうに美しい海が、それぞれの集落のためだけに存在してい…

見たもの(2)

釜石からさらに道を進むと、より衝撃的な風景が続くことになる。翌日訪れた大槌町は、報道でも知られるように、町長さん以下、町役場の多くの人々が津波の犠牲者になっている。実際、行ってみると、町役場を含め、2、3の建物の構造が残っている以外、あた…

見たもの

釜石から帰ったのだが、まだぼおっとしている。自分の見たものをどう表現していいやら。うまく整理がつかない。 花巻から釜石まで車で行った。途中、ほとんど震災を思わせるものはない。対向車線に他県(なにわナンバーが目立った)の車と、自衛隊の車が目立…

釜石

帰国後のばたばたが続いているが、来週にはさっそく釜石に行くことになった。今の時期にでかけて、何ができるのかという思いは消えない。少なくとも、ご迷惑になるようなことはしたくない。それでも、この時期に行ってこそ、見えてくるものもあると信じてい…

ジャン&マーク

このシリーズ、最終回はカップルである。二人とも「おじいさん」「おばあさん」な年齢であるが、元気で好奇心を失わないという意味では、とても若い。元々A-sanが知り合い、気に入ってもらって、家族でお宅に招待してもらうようになった。 マークさんは宣教…

ゲイル先生

三人目はゲイル先生である。アメリカに来てからしばらくして、英語の個人レッスンをお願いしたのが彼女である。S先生のパートナーでいらっしゃるが、結果として、ゲイル先生の方とより多く会うことになった。 このレッスン、自分としての決まり事として、ま…

郵便配達のおじさん

二人目は郵便配達のおじさんである。残念ながら、名前を聞きそびれてしまい、その後は聞きにくくなってしまった。ということで、いまだに知らない。ジョンということにしよう。 ジョンは、なんとコーネル大学の卒業ということで、高学歴である。「子どもがで…

マリッサ先生

ええ、っと日本に帰ってきました。まあ、いろいろ思うところはあるけど、またおいおい。忘れないうちに、イサカで出会った人々のポートレイトを少しだけ。最初は、Satoの保育園の先生について。 マリッサ先生は、物静かな先生である(羊さんのような女の先生…

追記

Daichiに、明日のスピーチでは、最後に I have a dream that one day I want to come back to Ithaca!!! と言うとうけるぞ、と薦めたところ、「やだ」と言われた。

最後の日

Daichiの小学校から次のような案内が来た。 Monday 3/28 is our last day with Daichi. He will return to Japan with his family. Our class is organizing a coin drive at Belle Sherman School to give money to The Red Cross of Japan for relief afte…

Daichi新聞

Daichiは自分で新聞を書くのが好きだ。今日も、ノートの切れ端に書いている。ネットで情報収集しているらしい。どれどれ。(以下は引用) 地しん でんりょくはつでんしょ3、4ごうきはひやすのにせいこうした しかしきょうははいいろのけむりがあがった か…

キャンドル集会

今日の夕方、ダウンタウンの公園で、震災の被害者のための追悼集会が行われた。子どもたちに夕飯を食べさせてからだったので、参加できたのは最後の部分だけだったけど、いい会だったと思う。 最近、日が長くなったため、午後7時過ぎでもまだ明るい。とはい…

震災と原発事故の報に接して

日本での震災と原発事故の報に接し、衝撃を受けている。自分にとって関わりの深い釜石をはじめとする地域の人々を思うと涙が出てくる。アメリカの地にあって、何もできない自分がなさけなく、また腹が立つ。それでも、一人また一人と、自分の知っている人た…

またも雪

日曜日の朝、目が覚めて外を見ると、やわらかい春のシャワーが降り注いでいた。しつこく残っていた根雪も一掃され、我が家の庭も久しぶりに地面が露出している。まだ緑はないので、ちょっと寒々しいけど。 ようやく春かなあ、なんて思った僕は甘かった。9時…

歴史の話

こちらについたばかりのとき、Daichiが読むための日本語の本をあまりもって来ていないことに気づいた。というわけで、こちらに住む日本の方から、いろいろ本を借りることになった。 そのうち、S先生のところからは、いまはすでに成人されているお子さんが小…