2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

龍と春樹

清水良典『MURAKAMI』(幻冬社新書)は意外に面白い本だった。村上春樹と村上龍を並べて論じるというのは、W村上といった時代ではあるまし、一見ぱっとしない気がする。しかしながら、この本は、「あえて」それをすることで、意外に面白い同時代史になってい…

地域活動

来年からDaichiは小学校に行く。歩いて2分のところに小学校があるので、とりあえずは楽ができそうである(親も子も)。 小学校となると、PTAをはじめ、地域の活動にもそれなりに加わっていかなければならないなあ、と思い、ちらちら眺めている(DaichiとSat…

社会科学の論文

恒例の英文雑誌の編集委員会。社会科学としての日本研究一般の雑誌なので、投稿されてくる論文は実に多様なトピックを扱っている。読んでいるだけで、なかなか面白いが、編集委員会の仕事は面白いだけではつとまらない。どの論文を、どのような条件で採用す…

一ヶ月検診

Satoの一ヶ月検診。担当の先生から「順調でしょう」とのお言葉をいただく。ありがたい。 今でこそ、元気に泣いているSatoだが、生まれた直後はたいへんだった。呼吸のトラブルから大学病院に搬送され、集中治療室で過ごすことになった。深刻な病気ではないと…

ナンプレ

今日は学会に行きたかったのだが、泣く泣く断念。今年はしゃーないね。 さて、今日はDaichiと何をして過ごそうか、と思ったが、あいにく天気はいまいち。ということで、家で相撲や取っ組み合いをしていたのだが、これは父親の方が途中で息切れ。仕方なく本屋…

お父さん4人組

Daichiをスイミングスクールに連れて行く。エネルギーにあふれるDaichiはそれではあきたらず、さらに自転車の練習をするという。だいぶこぐのがうまくなったので、けっこう速く走る。お〜い、まってくれえ。近くの公園のログハウスまで行き、今度はそのなか…

手帳

手帳がどうも見つからない。家で探してないときは、きっと研究室に忘れたのだろうと思い、研究室で探してないときは、きっと家に忘れたのだろうと思っていたが、結局、どちらにもなかった。困った、困った。 今後、僕がアポをすっぽかしたり、研究会に来なか…

赤ん坊の顔

Satoの顔もだいぶふっくらしてきた。あと、これまではお乳を飲むとすぐに寝てしまっていたのが、だいぶ起きているようになった。両目を開いている顔をまじまじと見てしまう。 じいっと、黒目がちの目でこっちを見てくる。何が見えているのやら。ときどき、生…

クライマックス・シリーズ

日本のプロ野球では現在、クライマックス・シリーズという不可思議な制度が導入されている。一シーズンが終わったところで、上位三チームによるトーナメント戦をやるのである。その勝者がリーグを代表して日本シリーズを戦う。ということは、シーズン一位の…

柳田国男

鶴見太郎『柳田国男入門』(角川選書)を読む。鶴見さんの書かれたものを常々興味深く読んできたが、この本もとても読ませる本である。タイトルが暗示するような、安易な入門書ではない。 著者の意図は、柳田を中心にある種の思想家群像を描くことにある。今…

退院

ついにSato、退院である。入院時には「3週間から1カ月は覚悟してください」と言われていたのだが、思ったより早い退院となった。先生から「退院していいですよ」と言われ、思わず、「本当にいいんですか?」と聞き返しそうになったほどである。いやはや、よ…

『傍観者からの手紙』

久しぶりにDaichiと二人で時間を過ごす。プールに行った後、自転車の練習。しばらくして二人で買い物に行き、二人でハンバーグを作り、近所に住む母を呼んで三人で食べる。ドラゴンズも勝って、まずはいい一日だった。 Daichiが機嫌良く寝てくれたので、しば…

感情移入

ここ数年、なんだか自分にとって急に「懐かしい町」になってしまった場所がいくつかある。岩手県の釜石などもそうだが、島根県の浜田にもかれこれずいぶん訪れた。 というわけで、浜田周辺をロケ地にした映画『天然コケッコー』を見る。同名の少女漫画の映画…

病院

母の付き添いで、半日を病院で過ごす。今度の病院は超近代的で、受付のシステムも実に合理的。病院というところは、ともかく雰囲気が重苦しく、ただひたすら我慢で待ち続ける場所、というイメージがあったが、こういうところもあるのだな、と感心する。 広い…

学会シーズン

学会シーズンである。でも、僕の場合、なんだかんだで、今年はほとんどスルーしなければならない。学会に行った人の話やら、ブログを読んでいると、とても楽しそうで、うらやましい(どうも学会の中身の話は出てこず、夜の話ばかり聞こえてくるが)。残念だ…

国際コンファレンス

今日は国際コンファレンスの報告者。僕の割り当ては20分。ところが、自分の原稿を読んでみると、まあ、少なく見積もってもその倍はかかる。やべー。当日になって「やべー」と言う方もどうかと思うが、慌てて原稿を刈り込んでいく。 ばっさばっさ切っても、20…

バリバールと政治思想

9月末締め切りの論文を一本、どうにかしあげる。シティズンシップについての論文集なのだが、この際、と思ってエティエンヌ・バリバールについていろいろ書く。いつか、書きたいと思っていたのだ。いい機会なので、自分でもあまりよくわかっていなかったこ…

アタリ

日経に書評が出る。なぜか単発で依頼が来たのだが、本がなんとジャック・アタリ。う〜ん、アタリねえ、、、 まあ、ホラ話と読めば面白くないわけではない。でも、「新しい人間」による「超民主主義」とか言われると、、、はははと言いたくなる。 まあ、この…

フラガール

A-sanは退院したのだが、Satoはまだ病院である。生まれて直後、呼吸に若干問題があり、その後だいぶ回復したのだが、いまだ病院を出ることができない。 それでも、毎日病室に行くと、日々、元気になっていく様子がうかがえる。まあ、もう少しだ。 というわけ…

ドラマ

ええっと、僕の9月はまだ終わっていません。すいません。はい、がんばります。 なのだけど、昨日と今日、夜にテレビドラマを見てしまった。ふだん、テレビを見ないのに、珍しい。緒形拳が亡くなったということで、昨晩のフジテレビ『風のガーデン』と、今晩…

ノーベル賞

今回のノーベル賞受賞でおもしろかったのは、物理賞について、日本では「3人の日本人が受賞」と報道し、アメリカでは「2人の日本人と1人のアメリカ人が受賞」と報道したという話である。なるほど、お一人はアメリカ国籍をもっているのだから、何系であろ…

病院

ここのところ、なんだかんだで毎日病院に行っている。大病院と小病院、近代的で工場のような病院と、古びて時間が止まったような病院。そこにいて、空気を吸っているだけで、いろいろ考えてしまう。 とある大病院のフロントで、『はじめての葬式』という本を…

出生届

朝、出生届を出しにいった。この紙一枚を提出することで、一人の人間の存在が「戸籍」のうえで存在するようになるということは、いったいどういうことなのだろう。なんだか不思議だ。 Daichiの弟なのだから、空とか海とかつけるのがいいのだろうけど、結局、…

日はまた昇り、世は過ぎゆく

慌ただしい毎日だが、締め切りはやってくる。日はまた昇る、締め切りもまたやってくる。浮き世の定めである。 9月末締め切りのうち、某国際会議の英文ペーパーはともかくも提出したが、あと二つは、いまだ前途遼遠である。 それとは別に、今日も2つの短文の…

名前

生まれた子の名前がまだ決まらないのは、僕と、A-sanと、Daichiで意見が一致しないからだ。Daichiもとうぜんのことながら、自分に発言権があるという顔をしている。 さらにややこしいのは、それぞれが一番で推す名前を、誰かが拒否権をもって否定することだ…

運動会

Daichiの運動会。朝から気合いを入れて出発。保育園も一番上の学年になった。さすがに出番が多くなる。 徒競走とリレーは残念。それぞれ、最後にライバルに抜かれる。これも人生だ。 父親も参加して大玉転がし。ついつい本気になってしまった。はーはー、Dai…

いやあ、、、

前のエントリーにも書いたように、Daichiは詠嘆調のセリフが好きである。「いやあ、いい一日だったなあ」とか、おじさんみたいな口をきく。まあ、大人がいうのを聞いて、自分も言ってみようと思うのだろう。 先日爆笑したのは、「いやあ、家族だねえ〜」であ…

お兄ちゃん

子供が生まれた。いや、誰のって、僕の子供である。男の子。名前はまだ決まっていない。ついにDaichiにも弟ができたわけだ。 とても長い一日だった。夜、家に帰ってきて、Daichiを寝かしつけながら、父子でぼそぼそ話する。 Daichiのセリフ「今日はおもしろ…