本を薦められる

 珍しくDaichiが本を薦めてくれた。後藤竜二という人の『キャプテンはつらいぜ』である。

キャプテンはつらいぜ キャプテンシリーズ(1) (講談社青い鳥文庫)

キャプテンはつらいぜ キャプテンシリーズ(1) (講談社青い鳥文庫)


 よほど面白かったのか、何度も「読んだ?」と聞いてくる。ここまで言われたら、読まざるをえない。明日の打ち合わせのために何冊か本をもちかえっていたのだが、それをうっちゃって、少年野球小説に読みふける。


 有力メンバーが抜けて崩壊のピンチにたたされた少年野球チームで、残されたへったぴな面々がやる気を出し練習に励んだ結果、だんだんチームが強くなっていく、という話である。まあ、定番ものといっていい。


 グレかかった友人をチームにさそう話や、主人公の両親を含む商店街の人々の熱い応援といった話など、ちょっと雰囲気はレトロである。奥付をみると30年近く前の本だから無理もない。


 まあ、なかなかいい話だったので、Daichiに話しかけてみる。「Daichiが主人公だったら、みんなが逃げて、つぶれかかったチームを立て直そうとしてがんばる?」と聞くと、首をふる。あら。


 「Daichiだったら、昔の友達がワルになっていても、『一緒に野球をやろうぜ』って言いにいく?」と聞いても、首をふる。おいおい、それじゃあ、この本のどこに感動したんだい、と聞くと、「チームが強くなるところ」。う〜む。


 ちなみに同じ著者は、江戸時代におきた三陸一揆を素材にした小説も書いているという。

幕末・南部藩大一揆 白赤だすき小○の旗風

幕末・南部藩大一揆 白赤だすき小○の旗風

釜石でも有名な話だ、こちらも今度読んでみよう。