2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

都内某所

友人のお招きにあずかり、都内某所にDaichiとでかける。こんなところに人が住んでいるのかというくらい都心のどまんなかの高層タワー。セキュリティチェックが厳しく、入り口に入る前と後に二カ所インターホンがあり、連絡して開けてもらわないといけない。…

現状報告

世の中、基本的には締め切り間際にでっちあげて何とかごまかすというスタンスでやっているのだが、うげげ3月末になってしまったのだ。大物の仕事の方は、最後のあと一歩というところ。何とかもう一踏ん張りでがんばりたい。 昨日締め切りの某原稿。とりあえ…

宮崎駿

昨日の晩、NHKの『プロフェッショナル』で宮崎駿の特集をやっていた。若いプロデューサーがはりついて、長期にわたって密着取材を続けたものだという。 まあ、このおじさん、機嫌良く好きな話をしているときはともかく、実際に製作がはじまれば不機嫌にな…

ひたすらがんばる

とある原稿の最終チェックをしている。朝、研究室に入ってから、夕方出るまで、トイレ以外には外に出ずにがんばっている。こんな生活ができるのも、この一週間だけ。やるぞ〜。 チェックすることは多い。確認していると、「ありゃりゃ」という間違いが、この…

村上春樹の新訳、『ロング・グッドバイ』を手に取る。解説から読み始めたのだが、チャンドラーについてのある評論家の言葉「unselfconscious eloquence」を「自意識を抜きにした雄弁」としているのに、「おおおー」と思う。なるほどね。上手い訳だなあ。 あ…

親子三代

親子三代で、家の近くの日本料理のお店に行って、酒を飲む。といってもDaichiはお酒を飲んでないけど、店のご主人や従業員の人にかわいがってもらい、大いにご機嫌。よくわかないけど一番よくしゃべっている。ひさしぶりにこちらにやってきた父もご機嫌に自…

日記

本日、とあるインタビューを受ける。思いつきを、まとまりなく話す。 本日、とある企画の第一回準備会を行う。何をやるのか、少し見えてきたか。 本日、なぜか高校の先生方と会って懇談する。なんのこっちゃ。 本日、今日中に提出しないといけないレジュメを…

学位授与式

A-sanが目出たく大学院を修了することになった。今日、学位授与式があったわけだが、案内によれば「保護者の方も1名まで参加できます」とある。そうか、それなら「保護者」として(保護してないけど)、僕も参加しようではないかと、勇んで会場に乗り込んだ…

翻訳

今日は休日。当然のことながら保育園はないわけだが、これが頭がいたい。土日は最初からあきらめている部分がある。ところが休日の場合、仕事をするつもりができなくなる分、よけいに困る。ところが今日は、義理の両親が一日Daichiを預かってくれたので、や…

『未完の明治維新』

坂野潤治『未完の明治維新』(ちくま新書)を読む。この老大家、ここのところ『昭和史の決定的瞬間』(ちくま新書)、『明治デモクラシー』(岩波新書)と相次いで公刊し、のりまくっている。昭和から明治へと遡り、今度は幕末維新である。 門外漢の僕が言う…

きっと

人はなぜできもしない仕事を引き受けてしまうのでしょうか。きっとそれは、遠い先のことだと思うからなのです。人はそれをなぜ遠い先のことだと思うのでしょうか。きっと人は、すぐ目の前のことしか真剣に考えていないからなのです。人はなぜすぐ目の前のこ…

親子の会話

この土日、Daichiと二人で過ごす時間がけっこうあった。で、あらためて思ったのは、結構二人の関係って対等だよな、ということだった。もちろん、こちらは親なのであり、しかるときはしかり、きちんと言うべきは言わなければならない。が、総じて言うと、ど…

テレビドラマ『華麗なる一族』が最終回を迎えるという。キムタクが主演ということで話題になったこのドラマ、僕は実はかなり不幸な出会いをしている。元々テレビはあまり見ない上、たまに見るのはニュースかスポーツくらいである。ところが何の気まぐれか、…

「先生とわたし」を読む

四方田犬彦の「先生とわたし」(『新潮』3月号)をようやく読んだ。かなり長いのでとばし読みだが、なんだかお腹の底が重くなるように感じた。四方田なりに、師の由良君美への複雑な思いをなんとかして自己理解しようとする誠実な文章だと思った。 ただ、何…

季節のお仕事

職場の送迎会。今回は4人の先生をお送りする。幹事をおおせつかった私は、場所の設定のほか、記念品の手配などもしないといけない。ここ数日、かかりっきり。世の中、もうちょっと大切なことはあるだろう、デモクラシーの行方とか、世界の貧困とか、社会の…

やればできる、か?

恒例の研究会。アンソニー・ギデンズについて集中的に議論した。「第三の道」のみ名高くて、実は政治学者はきちんとこの人を論じていないのではないか、という問題意識から様々な論点について考える良い機会となった。ポスト伝統社会に生きる個人に対してギ…

中国の政治的言説の状況

職場の研究会で、中国の気鋭の政治思想史研究者S先生にご報告いただく。う〜む、しかし、なんとも要約や安易なコメントを許さない、かなり激しい報告であった。おそらくS先生は、現在の中国の矛盾にみちた政治や社会の状況を分析するにたる思想的言語の欠如…

科学館

雨の一日。ではあるが、こういう日に、一日子供と過ごせるような屋内施設はないだろうか。電車とバスの博物館は、もう飽きた。ということで、今度はY市の「こども科学館」へ出かける。 う〜む、ここはなかなか面白い。3階は宇宙飛行士体験とあるが、巨大な…

先生

四方田犬彦の「先生とわたし」の評判をあちこちで聞く。彼がその先生だった英文学者由良君美との関係をつづった物。読んでみたいなーと思い、本屋に行ったら、あいにく『新潮』はもう4月号しかない。近所の図書館に行ったら、なぜか3月号だけない。今日、…

漢文脈

齋藤希史『漢文脈と近代日本ーもう一つのことばの世界』(NHKブックス)を読み終える。たいへん面白かった。 しばしば、昔の人は漢文の教養があってえらかった、なんていう話しを耳にする。たしかに漢字をたくさん知っている方が教養ありげだし、漢文の持つ…

子供の脳

昔、Daichiが生まれる前に、もし子供が生まれたら、どんなことを教えるか、考えたことがある。さすがに、母国語であるフランス語の前にラテン語を子供に教えようとしたモンテーニュの父親や、功利主義の思想体系をもっとも合理的に子供にたたきこもうとした…

掃除

研究室の掃除に着手した。山積みになった本、うずたかく積み上げられた書類、空けられないまま放置された段ボール箱。机の上も下も雑多なもので一杯である。こんな状況のままよくこれまで過ごせたものだと、ここ数年の自分の混乱ぶりとその原因となった忙し…

笑い

釜石での講演会であるが、印象的だったのは、報告者の皆さんが、実に芸達者だったことだ。おかげで最初は堅い雰囲気だったのが、途中から笑いが絶えなくなった。 自分の反省になるのだが、教壇に立った最初の頃は必死になって笑いのネタを考えていたのが、次…

釜石中間報告会

釜石に行ってきた。これまでの調査の中間結果を釜石市民のみなさまに報告するためである。 パリから帰って一週間、なんとも慌ただしいが、昨年の1月以来4回目の釜石入りということもあって、なんとも自然というか、当たり前のように釜石に出かける自分が不…

採点がようやく終了

明日から再度、釜石入りである。今回はこれまでの調査の結果を市民のみなさまにご報告するためのものだ。 にもかかわらず、実はいまだ試験の採点を必死らこいてやっている。フランスに行く前に終わらず、ついに今日にまで持ち越してしまった。履修者400人…