2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

山陰のとある町にて

朝起きるとすっかり元気になったDaichi。一緒にサッカーをやり、家の周りを走り回る。環境にもなれたようで一安心する。 H市はおだやかな山陰の町。車にのってしばらくすると、山また山になる。中国山地はけわしいなあと、あらためて実感する。それでも5月の…

連休初日

今日から連休遠征スタート。おじいさんおばあさんを追っかけて、日本各地を旅することになる。今日からはその前半戦で、S県H市に出かける。しかし、この場所、羽田からの飛行機が一日一便で、しかも朝の7時30分離陸である。きびしいなあ。家の最寄りの駅か…

新・新丸ビル

今日、ちょっと用事があって、東京駅の丸の内側に行った。ここ数年、家と研究室を往復する毎日で、すっかり新しい東京にはご無沙汰になってしまっていたが、六本木ヒルズも、表参道ヒルズも行ったことがないし、新しい丸ビルも当然初めてだ。そもそも丸ノ内…

連休直前

連休中は、Daichiを連れて、おじいちゃん・おばあちゃんツアーである。張り切って準備してくれているようなので楽しみであるが、反面、仕事は明日までにできない分は連休明けまで望み薄と思うと、かなりプレッシャーである。まあ、仕方ないか。とりあえず、…

東アジア(続き)

目の前の仕事が山積しているのだが、昨日のS先生の報告に刺激を受け、「アジア」という問題が頭のなかをぐるぐるまわっている。ということで、仕事の合間に二冊の本を取り出し、ぱらぱらと読む。 一つは道場親信さんの『占領と平和』、もう一冊が米谷匡史さ…

東アジア

中国から客員教授としていらしているS先生の報告第二弾。前回は、近代西洋によって生み出された社会科学の諸概念が、現在の中国を理解するためには、不適切になっているのではないか、そうだとすれば根本的に見直す必要があるのではないか、というお話であっ…

左翼

今時の学生さんには、社会科学の基本的な用語がそもそも通じない、という話をよく耳にする。その例としてしばしばあげられるのが左翼と右翼で、これがどうも彼らにはぴんと来ないという。まあ、無理もない話だと思うが。 もちろん、このような区分法そのもの…

丸山真男

昨日は研究会。毎年結構ものものしい研究会なのだが、今年はだいぶ雰囲気が違う。やはり政治学の世界もだいぶ世代交代が進んだようである。 その後の懇親会でふと耳にしたある会話。とある大学院に入り立ての院生さんが、あるベテランの先生に「先生は丸山真…

吉野作造

最近、吉野作造に関心をもっている。「民本主義」というと、なんだか、妥協的でぬるい民主主義者というイメージであったが、坂野潤治の一連の著作によって、もうちょっとこの人の意味について考えるべきだという気がしてきたのである。 で、まあ、伝記なども…

今年度はじめての教授会

今年度はじめての教授会。いつも隣にすわっていたあの先生がいない。そして代わりに、この四月から着任の新しい同僚が座っている。他の職種に比べれば異動の少ないこの職場も確実に変わりつつあるようだ。 何となく時は残酷だなあ、と感じつつ、でも、新しい…

フランス大統領選

フランス大統領選が間近になった。今晩のクローズアップ現代でもやっていたが、ここに来て、サルコジとロワイヤルという本命二候補の正面対決という構図になりつつあるようだ。ここ10年ほど、本命候補の政策が接近し、あまり違いがなくなったことから、不満…

共同研究

職場の研究会。いま、うちの職場では二つの共同研究プロジェクトが平行して進行中であるが、その双方の中間成果を報告するとともに、常日頃はそれぞれのプロジェクトメンバー間でのみ議論しているのを、二つのプロジェクト間で、またそれ以外の人とで意見交…

文章術

今頃何を、と言われそうだが、文章の書き方についての本を二冊読んだ。一つは清水幾太郎の『論文の書き方』(岩波新書)、もう一つは丸谷才一『文章読本』(中公文庫)である。どちらも、なかなか良い本だと思った。 思ったままに文章を書けというのは大嘘で…

特訓

昨日はDaichiをスイミング・スクールに連れて行く。今月から通わせることにしたのである。初回なので、とりあえずブールの浅い場所にじゃぼんと足から入り、顔に水をつけ、さらに水の中を歩いて、わっかをくぐる、というようなプログラムであった。これまで…

テツオ・ナジタ

テツオ・ナジタの『明治維新の遺産』(中公新書)を読む。テツオ・ナジタというと、日本思想史のシカゴ学派の祖というイメージが強いが、この本は彼の初期の作品で、原敬の政治指導力などを分析していた頃のもの。基本的にはアメリカの読者に日本政治思想史…

近代日本に対するフランスの知的影響

今年は非常勤講師としてG大学で教えることになった。テーマは19世紀以降のフランスの社会と思想である。そのイントロに何の話をしようか、考えている。相手が仏文の学生さんなら、ある意味、悩む必要はない。しかし、法学部でそういう話をするとなると、い…

うさぎおいし〜フランス人

村上春樹が新しい本を出した。タイトルは『うさぎおいし〜フランス人』である。内容はタイトルからも示唆されるように、だじゃれとおやじギャグの本である。かなり投げやりな企画だが、とりあえずこれが商品になるというのもすごい話だ。ある意味、さすが村…

お話

最近、頭がいたいのは、Daichiにする「お話」である。夜寝るとき、「ママとがいい〜」というDaichiに、「パパと寝る方が楽しいぞ〜」ということではじめた創作話、受けたのはよかったけど、毎晩毎晩「お話」を作るのは、たいへんに厳しい。子供が相手だから…

コラム

最近、またちょっと英語学習熱が復活し、行きの電車で(東京中日スポーツではなく)「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」を読んでいく。ネットでも読めるのだけど、どうも僕は紙媒体でないと、長い英文を読む気にならない(っていうのは、言い訳…

ドラえもんは文化遺産

Daichiと一日、行動をともにする。まず、近所の映画館にドラえもんの映画、「のび太の新魔界大冒険」を見に行く。昨日、三越の「ドラえもん展」に行ったので、そのついで、ということだ。二時間の間、暗い映画館にいられるか、ちょっと不安だった。はじまっ…

保育園父母会

Daichiの保育園のお楽しみ会。親と子でレクリエーションし、その後は今後の園の運営についての懇談会である。 毎年、この会は楽しい。この保育園も長いが、どの子のお父さんお母さんがどの人か、今ひとつよくわからない。この機会にちゃんと確認しておきたい…

昔の友達

今度出す本の表紙のイラストレーションを、小学校時代の友人の漫画家に描いてもらうことにした。ということで今日はその打ち合わせ。彼の仕事場の近くの駅で会う。 大学生のときに一度会ったことはあるが、ほとんど中学校を卒業して以来と言っていい。小学校…

が、、、

あいかわらず希望学関係の取材は多い。ありがたいことだし、なるべく積極的に引き受けているのだが、少々対応に困る場合もある。今日はその一例。「政治と希望」というのがお題だ。ある意味、ストーリーラインは、あらかじめ決まっている。「今、日本社会に…

希望

希望とは、ブロッホの言うように、「まだ、ない」ものだ。つまり、今の段階では、その萌芽はあるとしても、それがどうなるのか予測がつかないし、評価もできないもの、いまだ来たらざるものだ。なのに人は、そのような今の時点では測れないものにコミットし…

新学期

3月末日提出という約束を律儀に守り、最終稿を提出。いちおう6月刊行予定。学術書では考えられない刊行スケジュールだけど、準学術書という扱いということかな。これでよかったのかと考え出すときりがないけど、とりあえず一つ重い荷物を肩から下ろした感…

Daichiの疑問

Daichiからの質問に答えるのも次第に難しくなっていく。能登半島の震災のニュースを一緒に見ているとき、「ボランティアって何?」と聞かれる。「え〜っと、地震が起きて、家が壊れて困っている人がいるだろう。そういう人たちを助けにいくのがボランティア…