2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

デジャビューな日々

京都に出張。思ったほど、関西でもマスクをしている人は多くない。ちょっとは沈静化したのだろうか。 場所はD大学のIキャンパス。なんだか、この前来たような気がする。ついでにいうと、場所もおなじK館。なのに、研究会はまったく違うもので、メンバーもま…

村上春樹の新刊

なぜか「フランス知識人と政治」というテーマで報告をしなければならなくなった。まことに泥縄であるが、せっせこ勉強する。 家に帰ってからも、「ちしきじんんんん、、、」と、うなりながら勉強する夫に対し、A-sanは「ずいぶん漠然としたテーマね」とひや…

地域調査

職場で出しているシリーズ本、いままでのところ第二巻まで刊行されている。第三巻が間もなく出る予定である。 ちなみに、ありがたいことに、第一巻の3刷、第二巻の2刷が決まった。僕自身の本といえば、なかなか増刷にならず、なっても刊行後だいぶたってか…

人にすすめられた本3冊

天の邪鬼で、人に本をすすめられると、どうも読まない。でも、最近、人に紹介されて読んでいる本3冊。 シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 95人 クリック: 1…

松本清張

何となく松本清張づいて、『或る「小倉日記」伝』(新調文庫)を読んでいく。ある独特の才能をもった人間が、しかしそれを発揮する場にめぐまれず、それどころか無理解と不遇のなか死んでいく、というパターンの話が続く短編集である。はっきりいって暗い。…

大統領制

昔、フランスにいた頃、韓国や台湾の友人と話しているとき、韓国は盧武鉉政権、台湾は陳水扁政権が輝いて見えた。アジアにおいても民主的な政権交代の時代が来たのだなあ、と感じたものである。 が、いまや陳水扁は逮捕され、盧武鉉は自殺した。とくに盧武鉉…

あっちこっち

ある土曜日の過ごし方。朝、鼻づまりが慢性化したDaichiを病院に連れて行く。次に、旅行中で留守になっている義理の両親の家に行き、草木に水をやる。 家に帰って、今度は電車にのってNF会館へ。現在フランスから来ているF・M先生と待ち合わせる。先生の大き…

68年

今日、某新聞に書いた記事のゲラを見ていると、何気なく「1968年」の評価と書いたところに、「1968年だけでは、何のことだかわかりません」という記者の方からの意見が書かれていた。そういえば、ごもっともな指摘である。 「1968年」というだけ…

読書教育

さしたる子育て方針があるわけではないが、Daichiにはぜひ本好きな子になってほしいと、A-sanと話してきた。 しかしまあ、親が変にはりきると、子どもには逆効果になるものである。せっせと絵本の読み聞かせなどしてきたが、どこまで効果があったのか、あや…

ゼミのスタイル

ゼミのやり方というのも、いろいろなスタイルがあるのだろう。同じ思想系でも、僕の師匠にあたるS先生のゼミでは、先生の提起する問題はつねに抽象的であり、参加している学生の議論についても、それがはたして先生の想定しているポイントに合致しているのか…

次期プロジェクト

職場の共同研究はちょうどいま、その成果物を刊行しているさなかだが、そろそろ次の共同研究の構想を練らなければならない。慌ただしいなあ、とは思うが、共同研究を主たる任務とする研究機関に勤務している以上、仕方ない。 ただ、やはり、これまでやってき…

痛い痛い

身体的な痛みというのは、人それぞれ感じ方が違うので、他人の痛みについて、なかなか論じることが難しい。僕など、なかなか「痛い」という一言がいえず、苦しい経験をしたことがある。 その点、A-sanなど、年がら年中、「痛い、痛い」といっている。あちこ…

下山事件

戦後直後におきた怪事件の一つである下山事件に何となく関心をもち、何冊かの本を読んだ。きっかけは松本清張の『日本の黒い霧』である。この本、下山事件以外にも、帝銀事件など、多くの事件を扱っているが、どれも黒幕は米軍であり、大岡昇平から「陰謀史…

父と子の会話 ガールフレンド・チェック篇

父親として悪趣味なのかもしれないけど、子どものガールフレンド・チェック。 今日も枕元で、父と子の会話。「Daichiは、最近、どの女の子とよくしゃべるの?」。「そうだなあ、O・Mちゃんとか、F・Cちゃんとよく話すよ」。ちょっとうれしそうに、Daichiが答…

座談会

職場の共同研究のおかげで、いろいろ新しい体験をすることができた。インタビュー調査をすること、地域にくらす方々を前にお話しさせていただくことなどがそうである。 それだけではない。前にも書いたように、プレス・リリースを初体験した。それから3月に…

あれも読みたい、これも読みたい

あれこれ、勉強してみたいことが山積している。あの本も読みたい、この本も読みたい、机の上には文字通り、本が山積みになっている。地震が来たら、ひとたまりもない。 が、悠長に読書とはいかないのが、現状である。本を読むとしても、目の前の用件で読まざ…

柄谷行人

柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1)作者: 柄谷行人,小嵐九八郎出版社/メーカー: 図書新聞発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 48回この商品を含むブログ (20件) を…

ムズカシイ話

某市民大学で、政治思想史の方法論をめぐるこれまでの論争を紹介する。正直いって抽象的な話だが、調べだすとおもしろくなって、ついつい力が入ってしまう。1時間半にわたって、熱弁を振るってしまった。 帰り道、受講者のおじいさん二人の立ち話が耳に入る…

サトちゃん

車を運転していると、道ばたのリサイクルショップの店頭に「みんなのサトちゃん」という張り紙とともに、巨大な「サトちゃん」が置いてあった。そう、昔、よく薬屋さんの店頭に置いてあったやつだ。 値段は50円。のって遊んだら楽しそうだ。Satoへのお土産…

休みはいつの日か

京都の研究会。考えてみると、実は自分が報告者だった。連休の後半あたりから気にしだしたものの、本格的に取り組んだのは、連休が終わってから。読むべき資料を読み終えたのが、報告当日の早朝。それからレジュメを作った。いやはや、人生は甘くない。 それ…

ドアラ・タオル

東京新聞に記事を書いた。東京新聞は中日新聞の系列というか、実質、中日新聞の東京支社に近いのだろう。記者の人とやりとしていると、自ずとドラゴンズの話になる。 記者の人も心得たもので、文章の修正を求めてくる際にも、「ところで、ドラゴンズ、勝ちま…

ノーマン

連休中の読書てしては、いろいろな本を読みかけのままでいる。ハーバート・ノーマンの『日本における近代国家の成立』もその一冊だ。 ノーマンというと、丸山眞男との交流とか、悲劇の外交官として知られている。しかしながら、やはり、彼の本領は、歴史家と…

連休おしまい

例年通りであるが、今年のゴールデンウィークも、ほとんど仕事の方は進まなかった。だが、これまた例年通り、家族とすごす時間はたっぷりとれた。まあ、そういうことでいいのだろう。 Daichiと向き合う(向き合わざるを得ない)時間も多かった。あいかわらず…

山の読書

山に来ている。だいぶ上の方なので、空気も冷たくて気持ちがいい。まだこちらは春が来たばかり、というところか。 こりずに本をたくさん持ってきている。ちょっと根性を入れて読む本、この際、ちょっと考えてみたい本、お楽しみ本など、各種取り揃えてきたが…

手をすり足をする

Satoはうれしいとき、手をすり足をする。とくに、彼の感情の最大の表現は足である。興奮したときなど、すごい勢いで足をすりあわせる。 今日もある人と一緒なとき、Satoはやはり何かに興奮したようだ。いつもどおり、手をすり足をする。 それをみていた人は…

教科書

とある企画で、政治学の教科書のチャプターを書いている。割り振られたのは、かなり基本的な重要テーマばかり。書かなければならない最低限の情報だけでもかなりの分量になり、なかなか個性とか、自分らしさを出すことができない。 教科書に著者の個性を反映…