2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

元気で行こう。絶望するな。では、失敬。

僕は太宰治のいい読者ではないが、彼の『津軽』は好きで、何度も読んでいる。今日もちょっと読んでいて、最後の一文に目がいった。うん、やっぱり太宰って、天才だよな。僕もいつの日か、こういう文で終わってみたい。 「さらば読者よ、命あらばまた他日。元…

昨日、久しぶりに一緒に昼飯を食べた年長の同僚から言われた言葉。「君もここ数年、顔の肉がかなり落ちて、苦労した〜って顔になったね〜」。むっ。「シェイプアップして、すっきりした顔になったね」とか、「人間として年相応に深みのある顔になったね」と…

義妹

A-sanの弟が今週結婚する。ということで、今日は一緒に食事をする。お相手の方は、そう、僕の義妹ということになる。僕は一人っ子なので、弟君がただ一人の弟、そのお相手がただ一人の妹になる。この歳になって、妹ができるとは思ってなかった。なんだか不思…

朝は9時30分スタートです

昨日のブログに、今日は9時から、と書いた。司会者が開始直前に登場というのは、やはりまずかろうと思い、30分前の8時30分に会場のM学院に。が、受付にもあまり人がいないし、会場の教室は暗く、誰一人いない。9時近くになっても誰一人来ない。という…

政治思想学会

政治思想学会初日。午前のテーマは「ティラニー」。僭主政、暴政、圧政等々訳されるギリシア以来の伝統的な概念である。報告も一方で古代ギリシア研究の視点から、他方でこの概念を現代に甦らせた一人、ハンナ・アーレントの視点から、探っていく。いわばこ…

サイエンス・ライター

福岡伸一『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)を読む。内田樹がオビに推薦文を書いているが、たしかにおもしろい。ワトソンとクリックのDNAの二重らせんの発見をめぐって、こんなドラマがあったとは。一つの大発見は、それに先立つさまざまな小さな発…

国際文化会館

とある用事で国際文化会館に出かけた。リニューアル工事をしたということだが、見た目はほとんど変化がない。聞いたところでは、建築が貴重ということで、外面にはほとんど手を付けず、もっぱら中身のリニューアルに集中したそうだ。 しかし、この建物には、…

記事

しばらく前、フランス大統領選の頃、何回か取材を受けた。僕に大統領選のことを聞く方も聞く方だが、それに答える方も(って、僕のことだけど)、そうとうにずーずーしい。 ま、なんかのご参考までに、ということだったが、人間とはあつかましいもので、これ…

やばい!

今年はここまで短い文章はともかく、こと論文に関しては余裕のあるスケジュールを過ごしてきた。が、五月末は締め切りが二本あり、残念ながら、その二本ともまだ全然完成の見込みがない。まあ、その内の一つはとりあえずアウトラインができていればよいとい…

永井荷風

最近、行き帰りの電車で読んでいるのが末延芳晴という人の『荷風のあめりか』。これがとてもおもしろい。荷風というと江戸趣味とか、フランス体験とか、よくいわれるわけだが、彼の文学の本質的な部分は、むしろフランスに行く前のアメリカ滞在中に形成され…

ほっとした

A-sanが長いことがんばってきた仕事が一段落した。自分の家族ではあるが、ここまでよくがんばったと思う。昨晩はDaichiの寝たあと、すこしだけ「お疲れ様会」。夫婦で夜のんびり話をするのも久しぶりだ。僕はちょっとお酒を飲んで、ブログを更新せずに寝てし…

早く寝なさい

子どもを寝かしつけるのがどうも苦手だ。寝ろ、といっても、それで寝るはずがない。「お話して〜」と言われて、毎夜毎夜、似たようなお話をする。が、子どもは定型が好きなので、それでいいらしい。 問題なのはいつまでも寝ないこと。最後は話し疲れて、僕が…

時間がないのだ

職場に新しい同僚が来たので、一つ若手で歓迎会でもやろうかと思ったのだが、なかなか全員の折り合う日程がない。うちの職場、十数年前までは、しょっちょうみんなで繰り出していたようだ。しかし、今や時代は変わった。みなさん、ともかく忙しい。しかも、…

PASMO

うちにもPASMOが届いた。首都圏の私鉄・バス共通のIC乗車券である。予想外の人気でしばらく販売中止ということだったので、どうかな、と思っていたが、ぎりぎり滑り込みでセーフだったようだ。さっそく定期もPASMOに切り替えた。JRでも使えるので、これで、…

自己反省

自分の欠点。 自分のしていることをすぐ自慢しようとすること。ついでにいうと、その割に人に感心してもらえないこと。 すぐ怒ること。Daichiを見てると「なんで、こうすぐにかんしゃくを起こすのだろう?」と思うが、よく考えたら、僕そっくりだった。 怒る…

大学で教えること

昨日読んだ『フューチャリスト宣言』のなかで、梅田・茂木のお二人は、「もはや大学という仕組み自体が古くさくて意味がない」というようなことを言っていた。自分の話を聞きたいんだがよくわからない特定の数の学生を前にしゃべるのではなく、潜在的にはむ…

『フューチャリスト宣言』

梅田望夫・茂木健一郎『フューチャリスト宣言』(ちくま新書)を読む。 梅田の『ウェブ進化論』では「ロングテール」の話などを面白く読んだが、この人の日本の現状に対するいらつき加減が、ある意味印象的だった。今度の本でもその特徴は強く出ている。彼に…

明日で区切り

研究者として論文を書くようになって以来、どういう文章を書くべきかということをつねに考えてきた。が、これまでは、どう書くかということより、何を書くかの方にどうしても頭が行きがちで、我ながら十分に文章を意識して書くことができたというような論文…

歯医者

最近Daichiとは野球の話で盛り上がっている。今日も対巨人戦ということで、わいわいやろうとしたら、、、なんだ開始30分で試合終了じゃないか、つまらん。 ということで歯医者の話。連休を挟んでここのところ、Daichiが歯が痛いというので、歯医者に連れて…

イギリスのブレア首相が退任を表明するという。これで、フランスのシラクに続き、この10年近く世界を動かしてきた政治家の交代ということになる。アメリカのブッシュ政権も来年で終わる。既に代わっているドイツのメルケルを含め、次世代のリーダーたちか…

液状化する私

体調悪し。ついに声が出なくなる。のどは商売道具のはずなのだが、どうもガラスののどのようである。それでも無理して話していたら、鼻の方もとまらなくなり、いやはや先方にご迷惑をおかけした。 こういう仕事もそろそろ考え物だと思う。世の役に立つなら、…

待って、遅れて、つまずいて

職場の共同研究で報告を行う。「希望」の問題を考える上で役立ちそうな本が最近になって三冊出たので、それをまとめて論じてみた。一つは鷲田清一の『<待つ>ということ』、もう一つが春日直樹『<遅れ>の思考』、そして最後の一冊が山内志朗『<つまずき…

言い聞かせる

連休明けモード。お疲れ気味で体調が悪い。それでも講義はまずまず、なんとかこなした。「イデオロギー」とは何か、「左翼」とは何か、などという話を、フランス革命後の歴史的文脈をたどりながら、ぼそぼそ話す。ある意味、反時代的なことやってるよなあ、…

しばし呆然

連休最終日は雨。Daichiと父子の旅も終わりである。あずさは通路まで人でいっぱいだったが、幸い、指定席を確保していたおかげで、座って帰ることができた。午前中から山道をざくざく歩いたDaichiはさすがに疲れたようで、座席で横になって熟睡している。結…

再びフランス大統領選

特急あずさにのり、信州へ。これから数日は山ごもり。 山から下りると待っている仕事の家のいくつかを準備する。そのうちの一つはフランス大統領選の結果についてのインタビューである。といってもまだ結果はわからないのだが、今回の結果だけではなく、ある…

連休中日

連休の中日。久しぶりに大学にでかけ、もろもろの書類を書き続ける。研究者にとってのこの季節は、いろいろ書類を書かないといけない季節でもある。まあ、しかたない。 合間に気分転換に生協の書籍部へ。たまたま手に取った、とある本を読んで、「ああ、自分…

連休前半戦終了

H市から帰る。けっこう長い旅だった。ずっとDaichiといて、いろいろ話をしたのが、何よりの収穫。大きくなったのものだ。一人でちゃんと歩いてくれるし、もう二人でどこへ旅しても、やっていけそう。 彼の性格もあらためてよくわかった。けっこう怒りっぽい…