2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

しばらく1月は続く

ひと月前に、はたして年末年始を乗り切れるか、と書いた。抱え込んだ原稿の数々を前に、それこそ大晦日の夜の逃亡を考えた。結局、あのうちの大半は何とか(締め切りを微妙に、あるいはかなりはっきりと過ぎつつ)提出することができたが、いまだに返済の見…

タイミング

数ヶ月前、さそわれて、とある民主党本に寄稿することになった。で、その本が今度出版されるという。いやはや、すごいタイミングで出ることになったものだ。 オバマ政権もマサチューセッツでの上院補選での敗北で、かなりのピンチである。日本の民主党政権も…

日本酒

いまどきの傾向であろう、うちの大学の生協書籍部、しばらく前から、店員さんがミニ特集コーナーを作るようになった。いい傾向である。 特集のテーマもなかなかしぶい。しばらく前は日本酒特集で、日本酒に関する本が並べられていた。いろいろ読んで楽しんで…

こういう日もある

今日は久しぶりに夕方まで、まるまる時間がある。こういう日に、たまった借金を返そうとしたのだけど、、、 何だか知らないけど、合間にポンポンと仕事が入ってくる。ゲラのチェックが2件。昔々の講演や座談会の議事録の校正がつごう3件。しばらく前の聞き…

英文雑誌

このブログでも何回か書いたが、僕は職場で編集している英文雑誌の編集委員をしている。この雑誌は、オックスフォード大学出版局から出版され、すでに社会科学的な日本研究の国際ジャーナルの一つとして認知されている。 とはいえ、正直いって、この編集委員…

書評

本を読むのが好き、書評を書くのも嫌いじゃない、と宣伝した効果であろうか、ここのところ、書評の依頼が多い。 とはいえ、気づけば月末に向けて、書かなければならない書評がたまってしまった。今日はそのうちの1本を書き、もう1本のため本を読んだ。それ…

郊外型ファミリーの日曜午後

今日も今日とて、DaichiとSatoをつれ、近所放浪の旅に出る。といっても、いつものコースである。日曜の午後はどこも人でいっぱいで、ぐったりする。 お気に入りは、デパートの屋上である。ご他聞にもれず、このデパートの屋上も、なんとなくさえない遊具が並…

がつんと一発

いまだ体調不良が続くが、とある研究会にて報告。面識もなかった某先生(著名な思想史家である)からいきなり声がかかり、トップバッターとして話をする。かなり期待されているようなので、いいかげんな報告もできず、必死に準備する。 自分の手持ちのネタで…

知事ネットワーク

ご縁のある福井県であるが、その西川知事が「田舎知事連携」を提唱しているらしい。いや、「田舎知事連携」というのは新聞記者のつけた見出しで、正式には「自立と分散で日本を変えるふるさと知事ネットワーク」というそうである。http://www.yomiuri.co.jp/…

降臨のち直行

昨日は、毎月恒例の原稿取り立て日。担当編集者のOさんがやってくる。しかも、今回はついに、最終章の最終節まで提出する約束になっている。そんなのできるかなあ、、、 途中までは執筆は順調。しかしながら、あいにく一つの仕事ばかりをしているわけにはい…

I先生

今日の研究会は、核不拡散・軍縮とガバナンスがテーマ。スピーカーは、あのI先生である。国際政治学者で、元軍縮大使で、元少子化担当相で、、、のI先生である。実をいうと、直接話を聞くのは初めてである。 核抑止力論から始まって、核拡散防止条約、そして…

ふらふらしてもいいじゃないか

机のまわりの本を整理していたら、内田樹の『日本辺境論』が出てきた。出版された直後に買って、それっきりになっていたらしい。 この本、かなりよく売れているらしいけど、最初、僕はあまり感心しなかった。ジャンルとすれば、いわゆる日本文化論になるだろ…

岩井克人とフィリップ・アリエス

センター試験の問題やその分析が出ている。http://mainichi.jp/life/edu/exam/center10/index.html ふ〜ん、と思うのは、国語の出題で岩井克人の文章が出ている点と、英語の出題でフィリップ・アリエスの『子供の誕生』の話が出ている点。それぞれに興味深い…

オシム本、再び

もう、オシム本は出ないのかな、と思っていたら、出た。千田善『オシムの伝言』(みすず書房)である。オシム・ファンとして読まないわけにはいかない。オシムの伝言作者: 千田善出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/12/23メディア: 単行本購入: 4人 ク…

インタビュー

オーラルヒストリーのためのインタビューを続けている。ありがたいことに、それなりにご本人から信頼していただき、ここまで順調にやってきた。 とはいえ、相手は現役の政治家である。昔の思い出を話しているわけではなく、いままさに、自分がその渦中にある…

希望の社会的分配

オーストラリアの人類学者ガッサン・ハージさんをお招きして研究会を行う。ハージさんには僕らの共同研究にも寄稿してもらっているが、希望の社会的分配という、きわめて魅力的な視点から現代社会を精力的に分析している研究者である。希望の分配メカニズム―…

「いらいらしないこと」

Daichiが「今日は出かける予定がないのか」という。どこかに連れて行け、の同義語である。「忙しいんだよ」とじゃけんに答えるが、コンピュータを前にうなっているだけの父親が言っても、あまり説得的ではない。根負けして、近所の商業施設に出かける。 ふだ…

凧揚げ

DaichiとSatoをつれて、凧揚げに行く。凧揚げといっても、ずいぶん久しぶりである。小学校以来かもしれない。子供がいなかったら、たぶん一生もう二度としなかったと思う。 きっかけは年末、ちかくのスーパーでゲイラカイトを見つけたこと。「いやあ、なつか…

サンフィッシュ

本日、諸般の事情で、一日家にいる。行くはずだった関係者のみなさん、すいません。 夕食後、テレビを見ていると、各駅停車で日本を縦断する番組をやっていた。特別な関心もなく、ぼおっと見ていたのだが、旅行するタレントが三陸海岸にコースをとると、急に…

10回分

いま、10回ほどに分けて掲載されるはずの文章を書いている。一つ1000字程度なので、全部合わせると1万字ほどになる。400字づめ原稿用紙25枚であるから、論文であればかなり短いものになるだろう。 しかしながら、これを10回に分けて書くとなる…

政治を語る言葉

前にも書いた気がするけど、ジョージ・オーウェルの評論が好きである(正直いうと、『1984』や『動物農場』はちゃんと読んでいない)。 まあ、言っていることすべてに賛成するわけじゃないけど、文体というか、書き方がとてもいいと思う。まさに、政治評…

不得意なこと

40歳を過ぎて、さすがに自分に不得意なのは何か、自覚するようになった。 まずお金にかかわること。だいたい計算が苦手なのだからお話にならない。むかし、とある学会の会計をやっていて、どうも決算が合わないと思ったら、そもそも一桁間違えていた、なん…

ど〜れ?

う〜む、正月明けとともに、催促の年賀状とメールが次々にやってくる、、、はい、ええ、がんばります、、、 それはさておき(「さておくな」という声も聞こえるが、、、)、正月中にSatoに仕込んだ芸について。 前から「Satoく〜ん」と呼べば、「ハーイ」と…

将棋

昨年末あたりからDaichiの将棋熱が復活し、毎日のように相手をさせられている。前に買ってあげた子供用の将棋の定石本を実に熱心に読んでいるが、本に頼りがちで、実戦にはかならずしも役立っていないと思っていたのだが、、、 なんと元旦には、ついに敗北を…

論文書き初め

年末年始の休み中、次第に、考えていた内容を書けそうな気がしてきた。何となく、頭のなかで組み立てもできてきて、いよいよと思ったがいかんせん正月休み中である。新年の挨拶をし、おとそを飲み、初詣をし、Daichiと将棋をささなければならない。う〜ん、…

今日もやはり同じ夢だった

こんなことを書くと笑われそうだけど、カントが『純粋理性批判』を書いたのも、ロールズが『正義論』を書いたのも、50を過ぎてからである。自分も50を過ぎた頃に何を書けるのだろうか、と思うとくらくらするが、だからこそ、ここらで根性を入れて研究し…

元旦の記事

元旦の新聞記事は、とうぜんながら、前もって準備されたものである。人口ネタなどが定番であるが、各社ごとにそれなりに力の入った「今年の日本と世界は」的な記事が多い。 今年、ちょっと面白いと思ったのが毎日新聞。「ガバナンス 国を動かす」というテー…