2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日

どうも年賀状を書くのは得意ではない。今年も結局、一年の最後の日に、しこしこ書くことになった。 文章を印刷してあるのだが、それだけでは味気ない。一言くらい書き加えようと思って書いていると、だんだん景気がよくなって、いいかげんなことを書いてしま…

今年の反省

今年、いったい自分が何をしたのかと考えると、途方に暮れる。ただ忙しかっただけではないかと、ちょっと虚無的な気にもなるが、ひとつよかったと思うのは、自分より若い世代の研究者たちとたくさん接することができたこと。今年は、これまで以上に、若くて…

スキー

年末恒例のスキー。Daichiの友達のご両親たちと一緒に、日本海沿いの某スキー場に出かける。おばあちゃんのやっている昔ながらの旅館である。Daichiのことを覚えていてくれた。 ここに来ると、そのご両親が僕らをさそった理由がよくわかる。子供は、子供同士…

編著

職場に行くのは年内は今日が最後。休み中にやらなければならないもの、チェックしなければならないものをすべてもちかえる。う〜ん、たくさんあるな。 とりあえず頭が痛いのは、来年1月6日、7日と報告が続くこと。どちらもまだほとんど準備をしていない。…

大平正芳

京都からの帰り道、福永文夫『大平正芳』(中公新書)を読んで帰る。面白い本だった。大平正芳―「戦後保守」とは何か (中公新書)作者: 福永文夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/12/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 26回この商品を含むブログ…

クリスマス・イブ

今晩はクリスマス・イブ。忙しいのだ。 かわいそうに、Satoはまだ生まれて二ヶ月なのに、風邪になってしまった。しばらくは母親の免疫で守られているという話だったが、今流行のRSウィルスとかの前には無力だったようだ。新生児の場合、重症になる危険性が…

清水寺

研究会で京都へ。今年はずいぶんと頻々と京都に来たけど、年内はこれが最後である。ほとんどが日帰りだけど、今回は珍しく宿泊することにした。 とはいえ、朝9時過ぎの新幹線で東京に戻らないといけない。でも、せっかく泊まったのにこのまま帰るのはもった…

どうする?

僕は正直言って、ゲットした機会は絶対に逃さない、というタイプではない。基本的にぼーっとしているタイプなので、逃してから後で「あれはチャンスだったのか」と思うことも多い。でもまあ、これは「リスクもあるけど、面白い話だなあ」というときは、基本…

教育の政治哲学

若手フランス研究者の読書会。いつも書いているが、参加者のレベルが高い。専門も違うし、興味関心も多様である。それでも、いろんな研究をしている人たちが、少しずつ踏み込んでいくことで、議論が深まっていく。今日の議論では、なんといってもフランスに…

ぴんから

某企画の打ち合わせ。はっきりしたのは、「個人(化)」や「コミュニティ」といった、ほんとうに基本的なボキャブラリーさえ、それを論じる人が想定している社会や時代によって違ってくるということ。話せば話すほど、そのスタート時点でのずれが拡大してい…

読書会

職場の共同研究でよかったな、と思うのは、いままで接する機会のなかった方たちと、面と向かって話す機会が増えたことだ。いろいろな自治体の関係者のみなさんもそうだが、企業関係者とかなり踏み込んだ話をすることも多くなった。 今晩は、これまで僕らのプ…

年末進行

年末進行である。これからしばらく忘年会が続くが、そろそろ冬休みの過ごし方を考えないと行けない。 ここ二年は悲惨だった。どちらの冬休みも、その間に3本の論文を書かなくてはならず、死にそうな思いをした。とくに去年の正月など、一家そろっておたふく…

ポーコック

必要があって、邦訳のポーコック『マキアヴェリアン・モーメント』を読む。マキァヴェリアン・モーメント―フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統作者: ジョン・G.A.ポーコック,John G.A. Pocock,田中秀夫,奥田敬,森岡邦泰出版社/メーカー: 名古…

千代大海の笑顔

寒くて雨の日曜日。ほとんど一日を家のなかで過ごす。 Satoは最近、表情が出てきて、笑顔も笑顔らしくなってきた。愛嬌があってなかなかよい。 でも、最近すっかり元気になり、お乳をたくさん飲んだSatoは、顔がしもっぷくれになり、お相撲さんのような顔に…

研究会の土曜日

某研究会。12月の土曜日は、27日を除いてすべて研究会ということで、家庭的にはたいへん問題がある。小さくなって家を出る。 といいつつ、今週も来週も報告をしないといけない。世の中、厳しいのだ。ひーふー言ってレジュメを作る。 今日の研究会の前半…

クリスマス

うちの近所に、クリスマスの電飾で有名な街の一角がある。別に商店街というわけではない。おそらくは住民の自発的意志だろうが、あたり一帯の家がすべて、狂ったように家をクリスマスの電気の飾りで覆った地区がある。あまりに華々しいので、観光客が押し寄…

自己広告

今年は(も)意味不明にばたばたしてきたが、はや残すところ3週間を切った。来年は、そろそろ根性を入れて、自分の本業の研究をやらないといけないと思う。 そういう意味も込め、東大出版会の広報誌『UP』に原稿を書かせてもらった。現代政治哲学における…

芸術崇拝

しばらく前に、本屋で松宮秀治という人の『芸術崇拝の思想』(白水社)という本を手に取った。芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神作者: 松宮秀治出版社/メーカー: 白水社発売日: 2008/10/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 110回この商品を…

授賞式

Sトリー学芸賞の授賞式に行く。いや、何しに行ったのだと言われると困るけど、いちおう昨年の受賞者なので招待状が来たのだ。 昨年こそちやほやしてもらったが、今年は「あんた誰?」と言われそうな気もしないではない。でも、政治経済部門の受賞者であるDさ…

『日本文学史序説』

加藤周一さんといえば主著は何になるのだろうか。雑種文化論に始まり、20世紀論に至るまで、加藤さんは時事的な文化論をたくさん書いてきた。『夕陽妄語』もいつか文庫版で出て欲しいものだ。 『羊の歌』も忘れがたい。でもやはり『日本文学史序説』こそが主…

加藤周一

加藤周一さんが亡くなった。「さん」とつけるのは、二度ほど会ったことがあるからだ。 大学院生の頃か、教員になってはじめの頃だったと思う。友人のMさんが加藤さんのところに出入りしていて、「一緒に会わないか」と誘ってくれたのだ。 最初は広尾の都立中…

新幹線の往復道中

今月の出張はたしか二度である。今回はその一回目。え〜っと、行き先は大阪である。 行きの新幹線のなかで、とある原稿を書く。新幹線のなかで原稿を書くなんて、椎名誠みたいだぞ。といっても、そんなにかっこいい話ではなく、なんとか文書を書き終えたが、…

恥ずかしいリスト

自宅の机と本棚を整理した。ここ数ヶ月、ほんとうに忙しく、また精神的に余裕がなく、荒れるにまかせてきた。本と書類がうずたかく積み上がり、何かを引き出すと山が崩壊するという有様である。Daichiや、遊びに来たDaichiの友達にも見られて、面目がない。 …

お年玉

どうもDaichiは物欲が乏しいらしい。「あれが欲しい」とか「これが欲しい」とか言われたことはほとんどない。 ところが、そのDaichiが「今度のお正月はお年玉が欲しいなあ〜」という。へ〜と思い、「お年玉で何を買うの?」と聞くと、そこまで考えていなかっ…

最近読んだ小説

このブログの筆者は(僕のことだけど)、文学青年でも、音楽青年でも、哲学青年でもない(そもそも青年でない)。 でもまあ、最近、読んで面白かった小説について少々。 長島有については、大江健三郎が自ら創設した賞を受賞した作家として知られるが(知ら…

おっと

今日、僕にとって先輩筋にあたる方とメールのやりとりをしていると、メールの最後に「Sato君によろしく」とある。 はて、「Sato君」?、、、「サトウ君」?、、、「佐藤君」?、、、誰のこと? あ、Satoのことか。ということは、げげ、、、