2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

孫悟空

Daichiの保育園で「ひな祭りお遊戯会」があるということで、家族全員ででかける。最大の見せ物は孫悟空である。 Daichiの役は何か聞いてみる。「牛魔王」。う〜む、ヒールか。まあ、ドラマはヒール次第で盛り上がるのだ。がんばってくれい。 「俺様は牛魔王…

つらい人生

Daichiがいきなり枕元でいう。「Daichiはけっこう、つらい人生なんだ」。 「えっ」と思わず、聞き返してしまう。「どうして、つらいの?」 「だって、ずっと、保育園にいないといけなんだよ」。 「保育園、楽しくないの?」 「いや、けっこう楽しいけどさ」 …

磯田光一

大学の前の古本屋の店頭で、磯田光一の本を2冊見つけた。『萩原朔太郎』と『鹿鳴館の系譜』で、どちらも講談社文芸文庫である。講談社文芸文庫はとてもいい文庫なのだが、すぐに絶版になってしまうのが難点である。この2冊とも前から読みたかった本なので…

村上春樹のスピーチ

だいぶ時期をはずしたが、ようやく村上春樹のエルサレム賞受賞のスピーチ全文を読んだ。「卵」と「壁」の比喩については、報道で知っていたが、単にイスラエルによる軍事行動を非難するだけでなく、文学者らしく、より普遍的なテーマを念頭に置いたものであ…

長旅

家族4人で、長旅に出かけた。2泊3日だけど。とはいえ、Satoにとっては、はじめての旅行である。飛行機にのるは、あっちゃこっちゃつれまわされるは、たいへんだったと思う。 そもそも4人家族になって、大移動ははじめてである。子供2人ということは、親…

本好き青年

親戚の子が就活で相談があるというので、会うことにした。いや、正確には、彼ではなく、彼の母親と、彼の祖母からの依頼である。 たしか彼が中学生に入ったばかりの頃に会って以来である。その彼が就活とは、、、いかにもおとなしそうだった少年が、ずいぶん…

フランス大学スト

フランスで大学のストライキが進んでいる。サルコジによる大学改革に対するものであるが、昨年末以来、続発しているのスト一環である。しばらく前にも、フランス全土で交通機関がまひし、線路を歩く人々の写真が報道されていたが、今回もかなりの規模になり…

『移動祝祭日』

これも今月の新刊だが、ヘミングウェイの『移動祝祭日』の新訳(新潮文庫)を往復の電車で読む。移動祝祭日 (新潮文庫)作者: アーネストヘミングウェイ,Ernest Hemingway,高見浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック:…

『高原好日』

福井への往復で、加藤周一の『高原好日』(ちくま文庫)を読む。高原好日―20世紀の思い出から (ちくま文庫)作者: 加藤周一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/02メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 加藤の軽井沢での交友録…

越前そば

福井に行く。昨日の夕方の飛行機で福井入りして、今日の夕方の飛行機で東京に戻った。滞在はほぼ24時間で、そのほとんどはホテルと県庁にいた。いやはや、忙しい。 しかし、今回は(も)食事がよかった。昨日の晩は、日曜夜に空いている数少ない居酒屋に行っ…

バレンタインデー

というわけで、バレンタインデーである。やや、Daichiにもチョコレートが届いた。これはたいへんだ。 むむむ、、、読んでみると、なかなか熱いメッセージが書かれている。ここに書くのははばかられるほどだ。 いやあ、照れるなあ。って、父親が照れても仕方…

IKEA

IKEAに出かける。日本に進出したと聞いて以来、一度は行ってみたいと思っていたが、機会がなかった。今度、Daichiが小学校に進学することもあり、そろそろデスクでも物色してみようかと思ったのだ。 そういえば、パリにいた頃、住んでいたアパルトマンは、す…

文庫

おお、今月は文庫新刊のラインナップが充実しているぞ。Kさんが紹介しているように、ちくま学術文庫からは、モースの『贈与論』とパノフスキー『<象徴形式>としての遠近法』が出ている。贈与論 (ちくま学芸文庫)作者: マルセルモース,Marcel Mauss,吉田禎…

入門書

許光俊という人の『クラッシックを聴け! 完全版』(ポプラ文庫)という本を読む。前にこの人の『世界最高のクラッシック』という本を読んだことがあるが、そのときもなかなかの才人だと感心した。 先日、美術館は神なき時代の宗教である「文化」の神殿であ…

体験教室

春ということで、いろいろな習い事のちらしが入っている。ちょっとおもしろいな、と思ったのは、子供のための科学実験教室。無料体験というのがあるそうなので、出かけてみる。 今日のテーマは「冷たさ」。ビール、氷、アイスクリームを並べ、どれが一番冷た…

アメリカモデルの終焉

冷泉彰彦『アメリカモデルの終焉』を読む。アメリカモデルの終焉作者: 冷泉彰彦出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/01/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (6件) を見る 不思議な縁であるが、冷泉さんが村上龍のJM…

クジラ

先日のエントリーで書いた、Daichiの「日本は戦争をしない国」発言の出元は、どうも僕だったようである。前に「日本は昔、アメリカと戦争して負けたんだ。それでもう、戦争はしないことにしたんだ」と言ったらしい。な〜んだ。でもまあ、こちらの言ったこと…

雑誌

現在、発売中の総合雑誌Sに論説記事を書いた。Sと言っても、前も同じことを書いた気がするが、『正論』でも、『諸君』でもない。I書店の看板雑誌である。現在、残っている数少ない総合雑誌のS、なんとかがんばってもらいたいものだ。 雑誌といえば、『本の雑…

報告会

先日、職場の共同研究について、その最終報告会のことを書いた。いや、いかん、最終ではないのだ。制度的には終わりなのだが、今後も有志でプロジェクトを続けていこうと思っている。 とりあえず、報告会の詳細がきまったので、HPのリンクを。 http://projec…

葬儀

S先生の葬儀に出席する。実をいうと、生前、S先生と直接お話した機会は数えるほどしかなかった。ただ、僕のところの院生さんが何人か先生のゼミにお世話になり、先生のところの院生さんが僕のところに来るなど、何となく同業のご近所さんという気がしていた…

日本とはどんな国か

先日、網野善彦の『日本とは何か』について触れた。いや、中身の話ではなく、Daichiが「簡単じゃん」と言ったという話である。 今晩、Daichiは再びこの本(←まだ置いてある)に目をやり、またも「簡単じゃん」という。そこで、「じゃあ、日本って何さ」と聞…

フランス社会党第一書記

僕も(一応)フランス研究者のはしくれなので、このようなことを告白するのは恥ずかしいのだが、フランス社会党の第一書記にマルティーヌ・オーブリが選ばれていたんだね。ぜんぜん気づかなかった。 昨年末に選挙があり、この前の大統領選で社会党の候補にな…

探しものは何ですか

今日は、職場の共同研究の運営会議の定例日であったが、定例の会議は今日が最後になるようだ。実質4年にわたって行われてきたこの会議も、今日が最後かと思うと感慨深い。 4月からはじまる成果本の刊行、それに先立つ3月4日の最終報告イベントがあるので…

書評

最近、書評の仕事が何件か続いたが、基本的に書評の仕事は嫌いではない。 書評というのはやはり組み合わせの妙というか、相性の善し悪しがあると思う。幸い、どの本も面白く、ほっとした。「こんな本、つまらん!」などという書評は、書く方にとっても、読む…

ポスト・コロニアルなみかん太郎

最近、Daichiと布団を並べて眠る際に、創作昔話をしている。タイトルは「みかん太郎」。 みかん太郎は、いつもテレビばかり見ていて、なかなか鬼ヶ島にでかけない。しかし、周りをやきもきさせたみかん太郎だが、ようやく重い腰をあげ、鬼ヶ島に向かった。 …