田老町

Shigeki2011-09-01

この間、ずいぶんあっちゃこっちゃ出かけたもので、すっかりこのブログもご無沙汰になってしまった。この数日は先週の福井県嶺南地方に続き、岩手県三陸沿岸部を見て回った。



いまは宮古市の一部になっている田老町にはじめて行った。「万里の長城」とも言われた巨大な堤防にもかかわらず、今回の地震でも津波で壊滅的な被害を受けた。



ここに何百もの家があったとは思えない風景である。瓦礫の撤去が進んだ結果、家の土台の一部だけが、かつてそこにあった家々や、そこでの人々の暮らしを想起させる。



駅は残っているが、その前には、残された堤防まで何もない。夕方になるとまっくらである。堤防の上をぽつんと歩く地元の人の姿も。その目にいったい何が映っているのだろうか。