2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

獄中読書生活

年末のばたばたした日々を送る中、佐藤優の『獄中記』(岩波書店)を読む。すこぶるおもしろい。 正直言って、彼の犯した罪とされるものが、彼自身言うように「国策捜査」によるものであったかどうかは、僕にはわからない。が、ある時期に日本の外交・内政に…

仕事納めの日

仕事納めの日である。まあ、研究者の生活は休日だろうが何だろうか、あまり変わらないので関係ないとも言えるが、いくつかたまった事務仕事を年内に片付けようと研究室に向かった。 結局、手がけていた懸案の仕事は、完成せず。残念。何とか年内に終えたかっ…

ウルトラマンマックスとウルトラセブン

Daichiのクリスマスプレゼントは、ウルトラマンマックスの人形である。正直なところ、子供に何を買い与えるかについて、あまりポリシーがない。まあ、最近好きだから、ということであげることにした。おっと、もちろん、くれたのはサンタクロースであるが。 …

流行に追いつく

ようやくルーティン仕事が終わったので、懸案の仕事を一気に終えようとがんばる。家に帰ってからもさらに張り切って、、、と思ったのだけど、、、 まず、家中寝静まってから『のだめカンタービレ』の最終回をちょっと見てしまう。実はこの番組、見るのは初め…

幕末・維新

井上勝生『幕末・維新』(岩波新書)を読む。なぜ、今頃岩波新書が新しい日本近現代史のシリーズを、と不思議に思い手に取った。 やはり日本史の世界でも新資料による歴史解釈の変更は進んでいるようだ。この本を読んでそのことを実感した。結果として、だい…

今年の講義終了

ここ数年、大学1年生向けの政治学入門講義をやっている。正直いって、大学も3、4年目になると、良い意味でも悪い意味でも、大学という場所の実情がわかってしまい、教師や講義への期待水準もあるところで安定する。したがって、講義に出てくるような学生…

業界の外部で仕事をすること

僕は今、とある新聞で定期的に短い文章を書かせてもらっているのだが、同じ欄で執筆しているメンバーとの飲み会があった。本や雑誌などではよくお見かけする面々だが、直接会うのは初めてという人ばかり。ちょっと緊張してしまった。 会はなごやかで話も面白…

オンライン化

職場の英文雑誌の拡大編集委員会。この雑誌はイギリスの某大学出版局から刊行しているが、今日はその日本支部から人が来て、この一年の雑誌の実績や今後のマーケティングなどについて説明があった。しかし、いまやこの世界、完全にオンライン化が進み、物と…

シーズン到来

僕はけっして世間づきあいのいい方ではないけど、さすがに今週は飲み会のピークである。今日は数ヶ月に一回開いている研究会の後に忘年会である。メンバーは気の置けない仲間であり、もしこのメンツで何もない週末に会があったら、とことんまで飲んでしまっ…

ジブリ美術館

ジブリ美術館に出かける。最近Daichiがトトロにすっかりはまっているので、行くことにした。まあ、ジブリのキャラクターが展示してある、遊園地のようなところだろうと思ってでかけた。 行ってみると、それは、井の頭公園の一角にある、小さな洋館風の建物だ…

講義

講義を聴いている学生さんは分からないだろうが、実は教壇に立つと、どこに誰がいるか、けっこうよくわかるものである。人の出入りや、どの学生があくびしていて、どの学生がにやっとしたかとか、よくわかるものだ。何となく今日は、数百人いる学生さんの顔…

セゴレーヌ・ロワイヤル

アメリカがヒラリーなら、フランスはセゴレーヌ・ロワイヤルだ。圧倒的人気で次期大統領選の社会党候補者となった彼女だけど、いったいなんでそんなに人気があるのかな。彼女のオフィシャルサイトをのぞいてみた。http://www.desirsdavenir.org/ たしかにな…

ゼロは分割できるか

この前まで、言葉もちゃんとしゃべることができなかったくせに、今は一丁前な口をきくようになったDaichi。親の会話になんでも口を出し、不思議な意見を開陳してくれる。自信満々に、「それは〜」と何事かを断言し、「ていうのは〜」と、不思議な説明をして…

『グレート・ギャツビー』

村上春樹の新訳の出た『グレート・ギャツビー』を行き帰りの電車で読む。前に違う人の訳で読んだときは、「けっ、やることもないアメリカの高等遊民の、まったく無意味な会話ばっかりだらだら続けやがって」と、あっさり途中でギブアップしてしまった。が、…

今年もあと二十日

学会会報の最終ゲラを印刷屋さんに渡す。これでもう、僕の2年にわたる事務局仕事も終わりである。ちょっと感慨。まだいろいろ問題があるかもしれないけど、すべては僕の手を離れたというわけだ。 この一年、断続的に書き続けてきた仕事の最終段階。最終段階…

サルコジ

某フランスの雑誌記事は書いたのだが、こんどは「サルコジは日本でどういう風に報道されているのか」という質問が来た。さー、どーかね。ド・ヴィルパンは、一時期人気だったけど、CPE以来、さっぱり。ロワイヤルが少しずつ話題になってきているけど、まあ、…

ヒラリーとライス

昨日本屋で、岸本裕紀子さんという人の『ヒラリーとライス』というタイトルの新書を手にした。この人抜きに現代アメリカ政治を語れない二人の女性について、基本的にはミーハーに、しかしながら、根っこのところではそれなりにまじめに論じようとする本であ…

フランクリン

講義のあと、ふと立ち寄った古本屋で買ったのが平川祐弘『進歩がまだ希望であった頃』。二百円であった。以後、電車の中で読んでいく。タイトルに惹かれてこの本を買ったが、その内容はフランクリンと福沢諭吉の比較研究なんだね。二人の啓蒙家にして自伝執…

撃沈

一昨日は予習が間に合わなくなって、そして昨日の夜は、前の日の反動で風邪をひき、更新できなかった。馬鹿みたいだけど、告白する。 昨日の午後、気合いでゼミを終えたところまではよかった。あいかわらず、「いやあ、このテキスト(『ザ・フェデラリスト』…

憲法

長谷部恭男・杉田敦『これが憲法だ!』を読み直している。読み直している、というのは、この本を前に一度読んでいるからであり、今回が二度目、ということだ(当たり前の説明だ)。 言いたいことは、一度目に読んだときは、この本が今ひとつぴんと来なかった…

希望を語ることは難しいことだ

職場の共同研究の話を、職場とはまったく関係ない、自分の尊敬する何名かの政治学者の前で報告させてもらった。この人たちの前で恥ずかしい話はできないと思って、必死に考えしゃべった。結果として、自分なりに、今の時代において希望を社会科学の対象とし…

反省

昨日の晩はずいぶん深酒をしてしまった。知り合い同士、少人数で楽しく飲んだのはいいのだが、久しぶりの飲み会ということで、どうもペースをあやまってしまったようだ。今朝起きると、実に久しぶりの二日酔いであった。ここ数年、外にのみに行くことが減り…