ドラえもんは文化遺産

 Daichiと一日、行動をともにする。まず、近所の映画館にドラえもんの映画、「のび太の新魔界大冒険」を見に行く。昨日、三越の「ドラえもん展」に行ったので、そのついで、ということだ。二時間の間、暗い映画館にいられるか、ちょっと不安だった。はじまってみると、やっぱり映画館、音響がきいているし、この映画、ドラえもんの割にけっこう怖い。途中からDaichiが「怖いよ〜、もう出ようよ〜」というのを、必死に説得して、最後まで見続ける。ちょっとだけトイレのために外出するが、「最後まで見る?」と聞くと、「うん、見たい」というので、再度上映室に戻り、なんとかエンディングにこぎつける。


 しかし、ドラえもんは偉大だなあ。この前、実家を整理した際、昔僕が読んだドラえもんが全巻出てきた。あまりにおしいので、捨てずにもってきたのだが、Daichiもけっこううれしそうに読んでいる。う〜む、父から子への文化継承なのだ。原作者の藤子・F・不二雄も死んだのに、その作品は現在もリメイクされ続けている。もうすっかり文化遺産なのだ。


 その後、家に戻り、昼食。昼寝の後、本屋に行って、関連本を一緒に読む。ドラえもんづくしの一日。


 夕方、選挙に行く。Daichiに選挙とは何か、いちおう説明する。名前を書き込むと、Daichiが大きな声に出して読もうとする。「し〜、これは秘密なんだよ」と言うと、「秘密なんだね〜」と、その後はぼそぼそとしゃべる。知事・都道府県会議員、市議会議員の三票。どうも、みんな死票になりかねないけど、まあ、Daichiの政治教育ということで。