科学館

 雨の一日。ではあるが、こういう日に、一日子供と過ごせるような屋内施設はないだろうか。電車とバスの博物館は、もう飽きた。ということで、今度はY市の「こども科学館」へ出かける。


 う〜む、ここはなかなか面白い。3階は宇宙飛行士体験とあるが、巨大な滑り台のアトラクションと考えた方がいい。実に巨大であり、複雑である。未就学児は親が一緒にのぼれとあるので、荷物をかついで、へっこらへっこらよじ登る。あまりの子供の数の多さ、その熱気にあおられ、汗まみれになる。Daichiは身軽にはしごにのぼり、トンネルをくぐっていくが、父親にはけっこうきつい。ひーひー言いながらついていくが、やがて姿を見失う。子供と押し合いへし合いチューブをくぐり抜け、一瞬「オレ、ここで何やってるんだろう?」という気になるが、まあ、いいのだ。楽しければ。


 結局、この施設に4時間くらい居た。それでも全部をまわれず、Daichiは体力の限界を突破してふらふらしながら、「もっといるう〜」とごねた。それくらい満足してもらえると、こちらとしても連れてきたかいがあったのだ。しかし、ここは市の施設なのだが、職員の人たちが実に献身的である。ごったがえす子供たちの間を巡回しながら、笑顔を絶やさない。職業的なものであるにせよ、実にたいしたものだと感心してしまった。


 で、Daichiは少しは科学になじんでくれたのだろうか。最近文系おたく路線まっしぐらであったが、少しは科学の世界に関心をもってくれるとうれしい。