都内某所

 友人のお招きにあずかり、都内某所にDaichiとでかける。こんなところに人が住んでいるのかというくらい都心のどまんなかの高層タワー。セキュリティチェックが厳しく、入り口に入る前と後に二カ所インターホンがあり、連絡して開けてもらわないといけない。二つめのインターホンではカードが発行され、このカードで照合しないことには、エレベーターにものれないし、階のボタンを押しても電気がつかない。あまりの物々しさにびっくりして、Daichiとうろたえていると、24時間いるという黒服の管理人があらわれ、進み方を教えてくれる。やれやれ、あまりに現実離れしていて、村上春樹の小説にでも出てきそうな雰囲気だ。


 部屋に入るといきなり大きな窓。そこから見えるのは笑ってしまうような、いかにもいかにもな東京の夜景であった。ひええ、こういうとこで暮らしている人もいるんだな、としみじみ感心してしまった。


 またまた自分の知らない東京を知ってしまったのだ。いや後学のためになりました。