がつんと一発

 いまだ体調不良が続くが、とある研究会にて報告。面識もなかった某先生(著名な思想史家である)からいきなり声がかかり、トップバッターとして話をする。かなり期待されているようなので、いいかげんな報告もできず、必死に準備する。


 自分の手持ちのネタではなく、これからやろうとしているテーマについて話をする。かなり巨大なテーマであるし、われながら話としては面白いと思った。


 が、報告を終えて、その先生にいわれたのは、「想定内の話ですね」。ぐわわ〜ん。


 ネタとしては新しいが、僕のこれまでの研究からして、予想の範囲内であるという。う〜む。


 おそるべきことにこの先生、僕の書いたものを、かなり細かいものまで、実によく読んで下さっている。その上で、「いままでの枠をぶちこわすような話を期待したのだが、、、」と言われる。


 「話を聞きたいのは、そこからなんですけどね」。くくく。


 久しぶりに一発「くらった」研究会であった。