希望の社会的分配

 オーストラリアの人類学者ガッサン・ハージさんをお招きして研究会を行う。ハージさんには僕らの共同研究にも寄稿してもらっているが、希望の社会的分配という、きわめて魅力的な視点から現代社会を精力的に分析している研究者である。

希望の分配メカニズム―パラノイア・ナショナリズム批判

希望の分配メカニズム―パラノイア・ナショナリズム批判

希望学4 希望のはじまり

希望学4 希望のはじまり



 ハージさんの話を聞いていると、過酷な現実に向き合っているにもかかわらず、どこかポエティックな感じがする。「狼と交渉する」、「自分をナビゲートする」、「自分を他者の前に投げ出してみる」、「対立の外部で考える」、、、


 あいにくの悪天で参加者は多くなかったが、その分、親密な議論ができたと思う。今日はじめて会う人も多かったが、なんだかいい感じだった。こういう研究会も悪くない。