郊外型ファミリーの日曜午後

 今日も今日とて、DaichiとSatoをつれ、近所放浪の旅に出る。といっても、いつものコースである。日曜の午後はどこも人でいっぱいで、ぐったりする。


 お気に入りは、デパートの屋上である。ご他聞にもれず、このデパートの屋上も、なんとなくさえない遊具が並び、人もちらほらである。圧倒的に20世紀的な空気を残している。いるのは小さな子供づれと高齢者ばかりで、それもみんな、なんとなくぼんやりしている。


 幸い、今日は天気がいい。薄暗い日にここでおにぎりを食べていると、うすらさびしい気もしないではないが、今日はともかく気分がいい。Satoはひょこひょこ人工芝生の上を歩きまわり、Daichiは時代遅れの遊具で、それでもうれしそうに遊んでいる(この子の、こういうシンプルさが好きである)。


 帰り道、団地のなかの道を散歩しながら歩いていくと、いろんな人と会う。Daichiが赤ん坊だった頃子育てサークルで一緒だった親子、保育園の仲間、小学校の同級生、、、


 思えば、いまや僕の地縁はすべて子供つながりである。いかにも郊外型ファミリーの日曜午後、という時間を過ごしつつ、まあ、それでもいいではないか、と思った。