オシム本、再び
もう、オシム本は出ないのかな、と思っていたら、出た。千田善『オシムの伝言』(みすず書房)である。オシム・ファンとして読まないわけにはいかない。
- 作者: 千田善
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2009/12/23
- メディア: 単行本
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千田さんは、オシムが日本代表チームの監督をしていたときの通訳の方とのこと。それ以前は、民族紛争などの問題について、大学で教えていたという。この本は、通訳の立場から見たオシムについてのレポートであるが、そこかしこに著者の知識や経験がうかがえ、なかなか読み応えがある。
それにしても、やや意外なのが、みすず書房から本が出たことだ。もともと雑誌の『みすず』に連載されたとのことだが、人文社会系の教養書出版社というイメージの強いみすずから、サッカー関連の本が出るとは珍しい。
やはりオシムは哲学者ということか。それにしても、オシムが病に倒れたことが惜しまれてならないなあ。いや、だじゃれじゃなくて。