クリスマス

 うちの近所に、クリスマスの電飾で有名な街の一角がある。別に商店街というわけではない。おそらくは住民の自発的意志だろうが、あたり一帯の家がすべて、狂ったように家をクリスマスの電気の飾りで覆った地区がある。あまりに華々しいので、観光客が押し寄せ、たいへんな騒ぎになっている。


 最初は何件の家だけの話だったと思う、しかしながら、この手のことは、ノリというか見栄というか、次第に近所に感染していく。気づいてみると、ほとんど町中が、ディズニーランド状態。


 すごいうちは、サンタクロースやらスノーマンやら何やら、上から下までものすごい電飾で覆われ、いったい中に住んでいる人間は、どうやって暮らしているのだろうかと思いやられる家もある。


 で、今日の夕方、保育園にDaichiを迎えに行った後、一緒にその一角を訪れた。う〜む、今年もすごいなあ。


 しかしながら、心なしか、例年よりおとなしい気がする。不況のせいだろうか、それとも押し寄せる観光客に嫌気がさしたのだろうか、それともこのような電飾はいかにもエコではないということだろうか、、、、



 毎年、「これは一種の狂気だ」と思いつつ、おとなしくなると、それはそれでさびしくなる。今後も適当に狂っていてほしいというのは、近隣住民のエゴだろうか。