一ヶ月検診

 Satoの一ヶ月検診。担当の先生から「順調でしょう」とのお言葉をいただく。ありがたい。


 今でこそ、元気に泣いているSatoだが、生まれた直後はたいへんだった。呼吸のトラブルから大学病院に搬送され、集中治療室で過ごすことになった。深刻な病気ではないとなぐさめられたが、やがて肺から空気がもれる気胸を起こしたたため、空気を抜く治療を行い、以後、鎮静剤でこんこんと眠る状態に。おかげで、毎日訪ねていっても、泣き声もあげず、ただただ眠っている。A-sanのいる病院と大学病院を行ったり来たりしながら、いったいどうなることやら、と暗くなった。


 ほぼ同じ時期に、友人にも子どもが生まれた。気の毒なことに、やはり集中治療室に送られ、今日、手術を行ったという。


 これまで集中治療室というと、なんだか特別な場所のように思っていた。でも、今度の件もあって、いろいろな方からお話をうかがったところ、「いや、うちも実は、、、」ということがわかった。


 一つの生命がこの世に現れることが、いかにたいへんなことであるか。今日、この瞬間にも、なんとか生きようとしている赤ん坊がいる。