フラガール

 A-sanは退院したのだが、Satoはまだ病院である。生まれて直後、呼吸に若干問題があり、その後だいぶ回復したのだが、いまだ病院を出ることができない。


 それでも、毎日病室に行くと、日々、元気になっていく様子がうかがえる。まあ、もう少しだ。


 というわけで、毎日、あちこち行かないといけないのだが、A-sanは退院後、しばらく実家で療養することになった。Daichiに、「夜はパパのところに来る?、それともママのところ?」と聞くと、この間までの父子の熱い団結はどこへやら、「ママと一緒がいい」。へえへえ、そうですか、そうですか。


 おかげで夜は、一人である。ふだん見ないテレビなどを見てしまうのも、そのせいである。


 今晩は、「フラガール」を見る。単純おじさん化した僕は、あいかわらず「いい映画だなあーーー」と、涙するのであった。