病院

 母の付き添いで、半日を病院で過ごす。今度の病院は超近代的で、受付のシステムも実に合理的。病院というところは、ともかく雰囲気が重苦しく、ただひたすら我慢で待ち続ける場所、というイメージがあったが、こういうところもあるのだな、と感心する。


 広い病院内をぐるぐる回る。首にかけた無線の機械が「次は〜へ行け」というように指示を出してくる。いや、なんだかたいしたものである。


 もっとも、結局診断それ自体は、前の患者さんのが押して1時間半ほど遅れる。まあ、やはり相手は人間である。そう予定通りにはいかない。


 工場のように分業化の進んだ大病院も、やはり人が人を診療している場所であることには変わりはない。