退院

 ついにSato、退院である。入院時には「3週間から1カ月は覚悟してください」と言われていたのだが、思ったより早い退院となった。先生から「退院していいですよ」と言われ、思わず、「本当にいいんですか?」と聞き返しそうになったほどである。いやはや、よかったよかった。


 そうっと病院から連れ出す。生まれた直後に集中治療室送りになってしまったので、日の光を見るのははじめてだろう。まぶしそうな顔をして「ほげほげ」という。


 家に連れて帰っても、なんだか落ち着かない。


 お風呂にも入れてみる。Daichiのときにさんざん経験済みのはずなのに、なんだかおっかなびっくり。いきなりお湯につけられたSatoは、やっぱり「ほげほげ」いって泣く。


 Daichiも一生懸命、参加しようとする。「Daichiも抱っこしてみたいな〜」。う〜ん、もう少し首がすわったらね。