2009-01-01から1年間の記事一覧

連投

職場の新しい共同研究のキックオフ・セミナー。いや、しかし、この「キックオフ・セミナー」というのは、なんだか格好いい言い方だな。「プレーボール・セミナー」とか、「土俵入りセミナー」では、こうはいかない。 というわけで、新しい共同研究だが、どう…

今日は休肝日

Daichiに言われた。「パパは月曜日、ああ仕事に疲れた、と言ってビールを飲むだろう、、、」 「火曜日、やっぱり仕事が疲れた、と言ってビールを飲むだろう、、、」 と続き、「で、日曜日、今日はどうしようかな〜と言って、結局ビールを飲むんだよな」。 う…

たいへんな二人

前にどういう具合か、某新聞の時評にとりあげていただいた際、写真が小田実と雨宮処凛の間に掲載されたことがある。たいへんな二人に挟まれ、「うむむ」と思った。 今日の新聞では、なんと『老人力』と『アンパンマン』のお二人と一緒に写真が出た(お年寄り…

成長の実感

今日、近所の公園に行って、Satoをその辺りの芝生の上で遊ばせ、Daichiとキャッチボールをする。 途中で、隣の親子の雰囲気が怪しくなる。Daichiよりちょっと小さな男の子がむずかり、泣きながらお父さんに無理難題をいっている。 それを見た、Daichi。クー…

ええい、引き受けた

仕事の依頼を受けたとき、「はい、ぜひやります」という場合と、「いや、ちょっとそれは無理です」とはっきり言える場合は、例外的である。だいたいの場合は、「やりたくはあるけど、できるかなあ」か、「いや、たぶん無理だけど、そうも言えないしなあ」で…

オバマの教養

昨日書いた渡辺さんの本を読んでいて、「へー」っと思ったこと。ハワイ時代はそれほど勉強好きとはいえなかったオバマだが、はじめて知的好奇心をくすぐられたのは、カリフォルニアのオキシデンタル・カレッジの頃だという。政治思想のゼミだったというのだ…

第二次オバマ本ブーム

オバマが大統領になった前後、ずいぶんとたくさんのオバマ本が出版された。そのブームも一段落と思っていたら、ここのところ、また新たにオバマ本が出るようになった。政権発足から半年以上が過ぎ、そろそろ表面的ではない、よりつっこんだオバマとその政権…

理系の先生方

これまで、ずいぶんといろいろなところで話をさせていただいてきた。おかげでだいぶ度胸もついてきたと思っていたが、今日はなんと理系の先生方を前にしてである。いったい何を話せばいいのだーーーと思いつつ、会場へ。 ご挨拶をさせていただくと、全員、年…

America’s first Pacific President

昨日は久しぶりに日帰り京都出張。雨だった東京を離れて西に向かうと、やがて明るい光がさすようになり、京都につくころにはすっかり好天となった。 さて、京都に行っている間に、オバマ大統領の対アジア政策のスピーチが行われたという。残念ながら、僕はま…

共同記者会見

オバマ大統領が来日した。で、日米首脳の共同記者会見だが、内容はともかくとして、表面的な印象だけ。 鳩山さんは緊張がありあり。余裕を求めるのは酷だけど(そういう状況じゃないし)、まあ何とかこなしたという感じ。麻生前首相のバリバリ営業スマイルも…

『むらぎも』

というわけで、中野重治のものを何か読みたくなった。ところが、本屋に行っても見つからない。彼の自伝的小説である『むらぎも』や『梨の木』、いまは絶版なんだねえ。全集は、となると高くて手が出ない。 それでは、図書館に行くかと思っていたところ、ふと…

二人の重治

書評の関係で二冊の本を読む。一冊は前にもこのブログで書いた松本重治についての伝記。戦前の知米派ジャーナリストで、戦後は国際文化会館を通じて日米の知的交流に尽力した人物である。松本重治伝 最後のリベラリスト作者: 開米潤出版社/メーカー: 藤原書…

6歳差

DaichiとSatoは6歳離れた兄弟である。6歳も離れているのだから、Daichiも一種、親の立場になって弟に接するのではないか、と思っていたが、そうでもない。 すばしっこいSatoは、はいはいで家中のどこにでも行けるようになった。これまで一人っ子として育ち…

学級閉鎖

うちの近所では、そろそろインフルエンザのピークは過ぎたらしい、なんていう話もあったのだが、そうでもないらしい。 相変わらず、近隣小学校における学級閉鎖、学年閉鎖の話も聞く。 先週末、ついにDaichiのクラスからもインフルエンザが出た。いよいよ来…

エディターシップ

今年は僕の人生のなかで、もっとも多くの本の編者の仕事をした年である。職場の共同研究4巻本のうち2巻、トクヴィル本などを含め、多くの本の編者をつとめさせていただいた。 今日もとある企画の本の執筆者会議があった。この本の編者は僕一人、執筆者は全…

何に依拠して論じるか

先日、井上寿一さんの『吉田茂と昭和史』のなかで、やたらに山田風太郎が引用されているのが、なんだかミスマッチのように感じられて面白いと書いた。 それと同列には扱えないのだけど、高原基彰さんの『現代日本の転機』を読んでいると、とくに90年代以降…

レヴィ=ストロース

レヴィ=ストロースが亡くなった。デリダのときもそうだったが、フランスの新聞では、たいへん大きな扱いである。ル・モンドの一面もレヴィ=ストロースであった。 フランスでこれからどのような追悼記事が出るか楽しみだが(追悼記事を「楽しみ」というのも…

友情と仲間

Daichiは最近、「ねえねえ聞いて」といって、こちらの注意を喚起するようになった。で、「ん、なになに?」と聞くと、いま自分の関心のあるベイブレードや、アニメの『イナズマイレブン』の話を立て板に水、という感じでわーっと話す。こちらはただただ聞い…

赤ひげ

家族が寝静まってから寝床を抜け出し、黒澤明のDVDを見る。少し久しぶりだが、今日は『赤ひげ』である。 山本周五郎の原作。江戸の貧しい人々への医療につくす「赤ひげ」と、そこにつとめることになり、反発しつつも、やがて尊敬するようになる弟子保本の物…

海外で働くということ

労働経済学の大家K先生のお話をうかがう。製造業の中堅社員の海外交流の話で、思った以上に、現場レベルでは国際化が進んでいるようだ。企業の海外進出が進む中、社員の行き来がますます盛んになっているという。 最近、留学を含め、日本人で海外に出る人の…

スカラーズ・ハイ

「ランナーズ・ハイ」という言葉がある。走っているうちに、アドレナリン分泌の関係であろうか、ハイな気分になり、いくらでも走れそうな気分になることをいう(たぶん)。 それでいうと、「スカラーズ・ハイ」というのもあるかもしれない。研究をやっている…

『東京奇譚集』

正直いって、文学オンチの僕に、小説の評価などできそうにない。 村上春樹についても、僕は好きだが、はたして彼の文学がほんとうにすごいのか、評価する自信はない。 先日、『1Q84』に続いて、『アフターダーク』や『海辺のカフカ』を読み直した。うん、…

午後4時

午後4時、突如、慌ただしくなった。 まず、取り立てが1件(既報)。パワーアップして2人がかりでお越しいただく。大変恐縮だが、出せないものは出せない。 ファックスのゲラが2件。はい、どちらもこのままで結構です。 変な相談ごとが1件。いやあ、そん…

取り立て

数年越しで担当編集者の方をお待たせしている原稿がある。担当編集者の方は温厚な方だが、ついに堪忍袋の緒が切れたらしい。先月、「これからは毎月、原稿をとりに行きます!」と言われてしまった。 で、明日が、その第1回目の取り立ての日である。約束では…

セイカクワルイ

とある論文集の原稿を提出する。いちおう締め切り日だが、とうぜんのことながら、ほとんどの人はまだ提出していない。 こういうとき、ある意味で、関係者は固唾をのんで様子をうかがっている。はたしてこの締め切りはほんとうに守らなければならないものなの…

エスプリ・ド・コール

う〜ん、今日もまた「人の話を聞く」ことになった。大雨のなか、ようやく職場にたどりつくと、なぜか例のOB教員インタビューに再度引っ張りだされる。また別のOB教員である。 趣旨は要するに、社史編纂作業のようなものであるが、うちはプロジェクト型の研究…

山田風太郎

井上寿一『吉田茂と昭和史』(講談社現代新書)を読んでいると、不思議なことに、山田風太郎の日記がかなり使われている。この手の政治史の本で、山田風太郎というのは、かなり珍しいのではないか。吉田茂と昭和史 (講談社現代新書)作者: 井上寿一出版社/メ…

話を聞く

一昨日のエントリーで、「もっと人の話を聞きたい」などと書いてしまったせいか、連日連日、人の話をうかがう日々が続いている。 昨日は職場のOB教員のお話。過去の経緯について、興味のおもむくまま質問を重ねる。いちおう記録資料づくりのための企画ではあ…

それぞれの人の「私の履歴書」

オーラルヒストリーの2回目。対象者の方のこれまでの人生を、とくに就職して以降の時期についてうかがう。 ご本人は苦笑して「『私の履歴書』みたいだな」としきりに照れるが、やはり人のキャリアを時系列に一つひとつ聞いていく作業は面白い。 ある意味、…

ふわ〜っとしたもの

う〜ん、あまり言いたくないのだけど、かなり時事的で、とってもキワもの的なテーマの文章を書いている。2、3ヶ月後、これが活字になる頃には、世から冷笑されかねないテーマである。「こんなテーマで書くなんて、バッカじゃないか」と言われそうだ、、、 …