America’s first Pacific President

 昨日は久しぶりに日帰り京都出張。雨だった東京を離れて西に向かうと、やがて明るい光がさすようになり、京都につくころにはすっかり好天となった。


 さて、京都に行っている間に、オバマ大統領の対アジア政策のスピーチが行われたという。残念ながら、僕はまだテキストでしか見ていないが、やはりなかなか印象的なスピーチだったようだ。


 抹茶と大仏の話はさすが。ぐっと聴衆の心をひいたろう。小浜市へのリップサービスも忘れていないし。さすがにサービス精神旺盛である。


 何より印象的だったは、アメリカを「太平洋国家」としてあらためて位置づけた点であろう。まあ、それ自体としてはまったく新しい話ではないにせよ、オバマ大統領自身がハワイ出身でインドネシアに育ったということもあり、説得力がある。太平洋はアメリカとアジアを切り離したのではなく、結びつけてきた、という話も印象深い。さらに、アジアからの移民労働者の指摘を忘れないのも、オバマらしい。


 最後に自らを' America's first Pacific President'と位置づけたくらいだから、かなりオバマとしても強い意識があるはずだ。オバマ政権の対アジア政策の未来に注目したい。