セイカクワルイ

 とある論文集の原稿を提出する。いちおう締め切り日だが、とうぜんのことながら、ほとんどの人はまだ提出していない。


 こういうとき、ある意味で、関係者は固唾をのんで様子をうかがっている。はたしてこの締め切りはほんとうに守らなければならないものなのか、あるいは誰も守らず有名無実化するのか。もちろん、ほとんどの人は後者を期待している。


 まあ、そういうときに自分だけ論文を提出するのは「裏切り行為」ではある。ただし、常日頃、「げっ」と思うことが多い立場としては、人に「げっ」と思わせるのは、愉快でないこともない。


 ということで、ささやかにいい気分。セイカクワルイ。