探しものは何ですか

 今日は、職場の共同研究の運営会議の定例日であったが、定例の会議は今日が最後になるようだ。実質4年にわたって行われてきたこの会議も、今日が最後かと思うと感慨深い。


 4月からはじまる成果本の刊行、それに先立つ3月4日の最終報告イベントがあるので、まだまだ気は抜けないのだが、終わりに向けてカウントダウンが始まったことだけは間違いない。


 多かれ少なかれ、プロジェクトというのは、始めた段階では未確定な部分を含むものだ。やってみて、はじめてわかってくることもある。しかしながら、この共同研究についてはそれが著しく、始めた段階では、自分たちがいったい何を始めたのか、皆目検討がつかなかった。まさに、いろいろやってみて、手探りのうちに、自分たちが探しているものを一つひとつ見つけ出してきたというのが実感である。このような暗中模索につきあって下さった方々に感謝するばかりである。


 このような企画が空中分解しなかったというだけでも一つの成果ではあると思う。とはいえ、自己満足するわけにもいかない。自分たちが探したもの、見つけたものについて、残りの期間、さらに考えていきたい。