父と子の会話 ガールフレンド・チェック篇

 父親として悪趣味なのかもしれないけど、子どものガールフレンド・チェック。


 今日も枕元で、父と子の会話。「Daichiは、最近、どの女の子とよくしゃべるの?」。「そうだなあ、O・Mちゃんとか、F・Cちゃんとよく話すよ」。ちょっとうれしそうに、Daichiが答える。


 そこでさらに、「あんまり話はしないけど、この子、かわいいなって子いる?」とカマをかけてみる。


 案の定、急にガバッと身を起こしてDaichiがいう。「うん、K・Mちゃんはかわいいな、と思ってるんだ」。「へ〜、その子の名前は初めて聞くな」。


 「今日ね、K・Mちゃんがね、隣の子に「セロテープない?」って聞いたんだ。でも、その隣の子、セロテープ、持っていなかったんだよね。だから、「ほらっ」て、貸してあげたんだ」。Daichiが鼻を膨らましていう。


 「で、Mちゃんは何ていった?」。「いや、ありがとう、って」。


 「そりゃあ、いいことしたね」というと、「そうかな」と自慢げに答えたDaichiは、その30秒後には、満足げに眠りについたのであった。