あっちこっち

 ある土曜日の過ごし方。朝、鼻づまりが慢性化したDaichiを病院に連れて行く。次に、旅行中で留守になっている義理の両親の家に行き、草木に水をやる。


 家に帰って、今度は電車にのってNF会館へ。現在フランスから来ているF・M先生と待ち合わせる。先生の大きな荷物をもって、僕の大学の宿舎まで移動。ひいこらひいこら。すっかり錆びついたフランス語で、宿舎の利用規程と大学の説明をする。宿舎のとなりにあるS池という観光名所へ案内しようとするが、なぜか「池」のフランス語を忘れて、30秒ほど沈黙する。それでもともかくご案内した後、さらに先生を送って、C大学へ。


 ここでF・M先生と別れ、今度はAG大学へ。この大学で開催されている学会に、午後のセッションから出席する。


 報告とコメントまで聞いて、いったん退出。別の場所で某本の企画検討会議。ほぼ執筆者が固まる。


 学会に戻り、懇親会へ。終了後、よくあるパターンだが、主体性なく、あるグループにくっついていく。が、気づいたら、そのグループ、自分の知っている人の方が少ない。どういう趣旨のグループか最後までよくわからなかったが、それでも楽しく飲む。途中で、さらに思想家Hの研究で有名なS先生と一緒になり、お話する。まあ、思いがけない人とお話するのも、学会の面白さである。


 でもまあ、一日中、あっちへ行き、こっちへ行き、う〜ん、いったいどういう一日だったのか、結局よくわからない。