昔からの友人

 学生時代の友人を家に呼ぶ。フランス時代はしょっちゅう人を呼んでいたのだが、日本だとどうも感覚が違う。友達とだらだら話をするなら、外食するより家が一番、という感覚がフランスでは当たり前だったが、日本では、なんだか人をお呼びして、という感覚になる。


 まあ、でも、子どもがいようが、お互いいろいろ仕事があろうが、ともかく人を呼ぶと、昔の気分になる。Daichiは不思議にはしゃいだ声を出す両親を、おやおやという顔をしつつ、つきあってくれる。


 今の自分の立ち位置を確認するなら、昔の自分を知っている友人が一番である。現在、仕事を通じて知り合う友人とは、やはり感覚が違う。どちらも大切だけど、今の自分の軌道修正をはかるなら、やはり昔からの友人は貴重である。


 そんな友人から、自分の最近出した本についてのコメントをもらう。う〜む、なのだ。業界人とは違うコメントだが、鋭い。


 やはり、おっくうがらずに、家を掃除して、人を呼びたい。まあ、そこからはじめよう。