カレン

 Daichiが地元のサッカーチームに入っている話を前に書いた。そのとき、ミヤンマー人のチームメイトがいると書いたが、どうも大きな勘違いだったようだ。彼らはミヤンマー人ではなく、カレン族の子どもたちであった。


 カレン族はミヤンマーやタイに暮らす少数民族だが、ミヤンマーの軍事政権の下で抑圧され、現在、多くの国々が難民を受け入れている。イサカもまたその一つであり、ここにはカレン族のコミュニティがある。


 気づいたのは、Daichiのチームメートのうちの何人かが、小学校でもDaichiと同じクラスにいるからだ。廊下に張り出されたその子たちが書いたものを読んでいて、ようやく彼女たちがカレン族であることに気がづいた。うかつな話である。


 ちなみに、Daichiのチームがリーグ戦で対戦する相手チームには、ほとんどアジア系はいない(イサカは留学生をのぞくと、きわめて白人の多い住民構成になっている)。その意味で、Daichiのチームは圧倒的にインターナショナルである。


 いまのところ、チームは5戦全勝と、圧倒的な強さを示している。Daichiも全試合に得点、ここ3試合はすべて2ゴールである。カレンの親御さんたちにも名前を覚えてもらって、試合中にさかんに応援してもらっている。さて、このインターナショナル・チーム、どこまで行けるかな。がんばれ。