ビジネススクール

 クラスメートたちは屈託がない。あるいは、少なくともそう見える。それでもビジネススクールの学費は高いし、生活費を含めると2年間でン千万円になるという。まあ、たいへんな出費である。


 親が出してくれる、という場合もあるかもしれない(クラスメートには「自分は来たくなかったのだけど、ママが行けというから来た」という中国人学部生もいる)。とはいえ、自分で大きな借金をしてやってきているというのがほとんどである。アジアからの留学生の場合、多くは20代半ばであるが、彼らはいったいどのようにして費用を工面したのだろう。


 日本の場合、不況によって、企業は社員を海外留学に出す余裕がなくなっている。借金をしてビジネススクール留学をしても、簡単にその借金を返すような転職先があるとも思えない。その意味で二の足を踏む人が多いことは容易に予想できる。とはいえ、中国はともかく、景気は日本とどっこいどっこいの韓国からこれだけ多くの学生が来ているのは、いったいどういうことなのか。


 この秋からのコーネルのジョンソン・スクール(MBAコース)入学予定者のうち、韓国人は17人、日本人は2人という。このあまりの違いをどう説明できるのか、ちょっと考えている。