がんばりましょう

 それにつけても語学力である。とくに問題はリスニングである。


 まあ、フランス留学のときもそうだったが、大学の先生などの話は聞きやすい。テレビのアナウンサーなども、相対的にはよくわかる。こちらに来てからお世話になった大学の事務関係者や不動産屋さんなんかも、外国人相手に慣れている分、わかりやすく話してくれる。とはいえ、こういうしゃべる方をするのは、社会の中でごく一部である。


 諸般の事情で、僕はこちらに来て以来、ハウスクリーナーのおばさん、庭師のおじさん、大工のおじさん、警察のおじさんなどと親しくお話する機会があった(場合によっては、かなり緊迫した状況で)。う〜ん、彼ら彼女らの話すことは半分もわからない場合がある。いや、見栄をはっている場合ではない。電話で話すときなど、ぜんぜんわからないこともある。


 単に早すぎてわからないなら「Could you speak more slowly?」とでも言えばいいのだろう。しかし、この人たちの話は、たとえゆっくりでもわからないことが多い。話の一部がわからないなら「Pardon?」とでも聞き返せばいいのだろう。しかし、ぜんぜんわからない場合は、それこそ「ぱー」の音も出ない。う〜


 今日もぐったりするようなことがあったのだが、まあ、これからがんばりましょう、ということで。