希望についてさらに考える

 今日は久しぶりに研究室に。やらなければならない仕事が多いはずだが、ついつい先日いただいたばかりのさんの『希望という方法』(以文社)を手に取る。

希望という方法

希望という方法

 読み出すと、どんどん読んでしまう。僕は、この本のもとになった英語版もいただいて読んでいるのだが、日本語版で読むとまた印象が違う。


 それにしてもこの本は、ブロッホベンヤミン、ローティを中心とする哲学篇、フィジーでの民族誌、そして人類学をめぐる方法論から成る、かなり重層的なものだが、それらの間に見事な対応性がある。


 勢いにのって、やはり僕らの共同研究でご一緒した、オーストラリアのガッサン・ハージさんの『希望の分配メカニズム』(御茶の水書房)を読み直す。

希望の分配メカニズム―パラノイア・ナショナリズム批判

希望の分配メカニズム―パラノイア・ナショナリズム批判


 う〜ん、希望の問題って深いな。自分自身、政治思想の文脈でさらに希望という主題を追っかけてみたいと誘惑にかられた。