盛岡

Shigeki2011-09-03

 今回の三陸訪問の起点と終点は盛岡。実をいうと、これまであまり来たことがない。前に来たのは県庁で「希望学」の記者会見をしたとき(冷や汗)。


 最終日、少しだけ時間があったので、お城を散歩する。建物は残っておらず、すべて公園化している。


 ふと出会ったのが啄木の歌碑。「不来方(こずかた)の お城の草に寝転びて 空にすはれし十五の心」。ああ、あの「不来方のお城」とはここのことか。


 家族旅行で釧路に行ったとき、本屋で『釧路と啄木』という本を買った。啄木は釧路新聞で働いたことがある(わずか一ヶ月で逃げ出してしまったのだけど)。僕もちょっとだけ啄木の気分になって、彼が降り立った停車場跡、働いた新聞社の建物などを見て回った(写真は、釧路時代の啄木像)。


 それにしても、啄木って、何であんなに人気があるのだろう。『一握の砂』をちゃんと読んだという人がたくさんいるとは思えないけどな。それでも啄木ファンは多い。かなり勝手な人だし、トラブルメーカーだったのに。


 でもまあ「不来方の お城の草に寝転びて 空にすはれし十五の心」なんて、やっぱりいいな。こういう歌を作るから、啄木は人々の心に残るのだろな。