英語学習法

 いったんその気になると、俄然張り切る性格である。何となく、急に英語の勉強に目覚めてしまった。が、いったん何かにはまると、それ自体より、ノウハウの方に関心が行ってしまうのも、いつもながらの軽薄さぶりである。


 どうも、かなり有名な本らしいが、松澤喜好さんという人の『英語耳』は、徹底して発音にこだわる本である。発音ができてこそ、リスニングもでき、リスニングができてこそ、英語もできるようになるというわけだ。英語の発音の仕組みが、とても明確に説明されていて感心する。実はフランス語でも、発音の授業をとったことがある。フランス語の場合、スペルと発音の関係がかなり一義的に定まっているので、一度きちんと発音の仕組みを学習すると、いろいろ役に立つ。ただ、その講義に出た際も、けっこう感心して「目からうろこ」な気がしたが、残念ながら、その後、僕の発音がたいしてよくなったようにも思えないので、今回も効果は定かでない。それでも、夜中とか早朝に(近所迷惑!)、ぼそぼそと練習している(Daichiが起きているときに練習すると、珍妙な呪文でも耳にしたような顔をしてやってきて、「Daichiもやる〜、ヴゥ〜」とにやにやしながら言う)。


 ついでにこの松本さんのホームページも見る。いやあ、世の中、勉強熱心な人がいるもんだなあ。日本人の教養というのは、こういう熱心なおじさん(や、おばさん)に支えられていたんだなあ、としみじみ思う。この種の教養主義って、今も再生産されているのかな。