海外の日本研究

 自分もなぜかエディトリアル・ボードの一員となっている某英文雑誌の編集会議に出る。今日は、書評に取り上げるべき本の選定をやったので、ふだん以上に長くて、しんどい委員会だった。


 しかし、そこでとりあげた本がなかなか面白かった。日本社会についての英語での研究、実にいろいろあって面白い。「地震大国日本」というような研究からはじまって、コンビニ、美白などなど、現代日本社会で取り上げたら面白そうな現象は、ほとんど誰かが研究対象にしている。歴史研究でも戦前のエログロ文化や、ミシンの普及と女性の地位の関係など、視点がユニーク。高橋哲哉靖国論なんていう論文まであるぞ。


 最近、日本に対する海外からの関心が低下しているとよく言われる。が、こういう諸研究を見ていると、世界にはまだまだいろいろな日本研究者がいるのだなあ、とあらためて思う。