活字中毒

 Daichiは親の血を引いたのか、かなり活字中毒である。いつも何かの本をひろげて読んでいる。人に本を読ませるのも好きで、本をもってきては「何て書いてあるの?」と聞く。同じ本を何度でも読ませ、さらに絵本でセリフのない登場人物に関しても「何て言ってるの?」とセリフを作らせる。作ったセリフのできが悪いと不満げで、やり直しをさせる。


 保育園で購読している子供用の雑誌を読みつつ、次号が読みたくて、「Daichi、早く6月になりたい(文意若干不明)」などとつぶやくばかりか、しまいには保育園から父母用に配布されるお便りをもってきて、先生の名簿や行事予定を読み上げさせる。こうなってくると内容に関心があるというより、ほとんど自動活字読み上げマシーン(もしくは読み上げ命令マシーン)だ。僕もつねに活字を読んでいたいあまり、机の上にあるものは何でも読んでしまうクチだが、う〜ん、血は争えないか。