大人数講義

 何年やってみても、やはり400人近い学生さんを前に講義をするのは、それなりにしんどい。講義の前など、一瞬逃げ出したい気になることがないわけではない。


 しかし、一定以上の人数の場合、数の多さというより、集団としての雰囲気の方が重要である。なんとなく、うまく集団の集中力が維持できる場合、講義もスムースに進む。逆に、一定以上の人数で、雰囲気がばらけると収拾がつかなくなる。呼吸をうまくつかめるか、が死活的な意味を持つ。


 基本的には全体を見わたして、なんとなく空気をつかんだ上で、何人かのキーパーソンを見つけるしかない。彼ら・彼女らキーパーソンの表情を見ながら、話を進めていく。彼らの表情が活性化すれば講義は順調、彼らの表情がぼんやりとしてくると注意信号。


 今週もまずまず。今学期は、悪くない滑りだしだ。この調子でいきたいな。