たくさん人に会った

 というわけで、交流会。雨がふって蒸し暑いなか、体育館のようなところに押し込まれて半日を過ごす。巨大な就職セミナーみたいな感じ。


 まあ、しかし、さすがにこういうようなところに来る学生さんというのは、概してまじめであるし、意外なことにコミュニケーション能力も高い。ふ〜む、なかなかえらいね〜と思いつつ、いろいろ話をした。


 うちの大学、昔は公務員志望が目立ったのだが、やはり時代は変わったようだ。代わりに目立つようになったのが、コンサルティングである。一緒のテーブルになる卒業生も2人か3人に1人はコンサルの人である。しかし、僕にはコンサルティングという職種が今ひとつぴんと来ない。金融系、技術系、いろいろあるみたいだけど、結局、経営上のアドバイスをしたり、戦略を提示したりするんだよね。コーチングに関心があるという人もいたけど、なんでみんな人にアドバイスしたりコーチしたりするのが好きなんだろう?重要な仕事ではあると思うけど、来る学生さん来る学生さん、文系も理系も、ともかくみんなコンサルティングをやりたいと言われると、何でだろう?と思ってしまう。


 あと、大組織には属したくない、風通しのいい機能的な小組織で働きたい、という人も多かった。ザ・「寄らば大樹の陰」的な大学だと思ってたんだけどね、この大学。いやあ、だいぶ雰囲気が変わったのだなあ、と思う。


 ちなみにここ数年、一年生向けの大人数講義をやっているので、けっこうしょっちゅう「先生の講義、出ましたよ」と声をかけられる。が、「ちくしょー、可つけやがって」とか思っているかもしれないので、あいまいな笑顔で対応する。ともかく、たくさんの学部学生さんの生の声を聞けたのは、よかったと思う。へんな卒業生の人たちにも会えたし。