父からのアドバイス

 Daichiはともかく会話に加わろうとする。食卓で僕とA-sanが、Daichiにはわからない話題を話していると、たいへん機嫌が悪く、「食事中はしゃべらないの!」などと言う。


 なんとかして、自分も会話に加わろうとするため、無理矢理にでも話題を作ろうとする。電車の話、保育園の話、歌の話。あと、誰の血を引いたのか、人に偉そうにものを教えるのが好きで、昨日知ったばかりのことを、人類数千年の真理かのごとく説教する。ただし、信号表示の話など、やや話題がディテールに走るのが難である(これも誰かに似ている)。


 しかし、ここまで必死になって話題を作って話に加わろうとするのは、見上げたことでもある。将来デートの時なども、彼女との間で話題がなくて、話につまるということも避けられるだろう。ただし、相手が話に関心を示さなかったり、話が通じなくても、きーきー怒ってはいけない。まして泣いてはいけない。あと、これまた誰に似たのか知らないけれど、ともかくへりつくをこねてがんばるのもよしといた方がいい。父さんからのアドバイスとして言っておこう。