通史

 岩波新赤版をあいかわらずちらほら読んでいる。


 柴田三千雄フランス史10講』と末木文美夫『日本宗教史』を読み終える。ともに通史、なんとなく大学の教養科目を思い起こさせる。が、現代の研究状況を押さえた良い本である。なかなか通史を書くのは難しいが、どちらもかなり意欲的に、「自分なりの」見通り図をかいている。でなければ、この分量で通史をかくなんて不可能だ。どちらも適度に、著者固有のバイアスというか個性がでていて、「ほう、こうまとめるか」と思わせる。まあ、この種の本、クセがある方がおもしろいのだ。


 熊野純彦『西洋哲学史』も読み始める。これもなかなか意欲作のようだ。


 本日午後は面接三つ。一つ平均、1時間半から2時間。聞き役に徹する。お互いにとって、多少とも意味のある時間であったと思いたい。