プロポーザル

 あいかわらず英文のプロポーザルを書く毎日である。しかし、書いた部分を読み返してみるたびに、深い自己嫌悪に陥る。


 英語のまずさについては、とりあえず目をつぶろう。問題は内容である。やはり、アメリカ式の論文のプロポーザルを書くことは、どうも苦手である。何が目的で、データは**で、方法論は###で、、、というのを明確に書き分けないといけない。僕はどうもこういうのが苦手なのである。頭の中がきれいに整理されていないことを、いやというほど思い知らされる。


 明快なフォーマットにのらない微妙な部分が落っこちてしまう、というように、この手のプロポーザル文化を批判することはやさしい。でも、英文雑誌の編集委員をやって、この手のフォーマットをしっかり守った上で書かれた優れた論文をたくさん読んだ。まあ、明確なストラクチャーと、微妙なニュアンスは必ずしも背反的ではないのだ。


 う〜ん、でも、僕はやっぱりうまく書けない。ああ、悩みはつきない。