アマチュアリズム

 今日の研究会のテーマは「アマチュアリズム」。日本語で「アマチュア」というと、「プロではない」という、どちらかといえば否定的なニュアンスで使われることが多い。しかしながら、「アマチュアリズム」とは、いわゆる専門馬鹿より、幅広い分野にわたって横断的知識をもつアマチュアの方を良しとする発想である。シャーロック・ホームズが、その例であるという。


 この「アマチュアリズム」という発想自体が興味深いのだが、これを法曹や法的知識の分野に即して論じたのが、今日の報告のミソであった。


 「真のプロとなるためにはアマチュアであることが不可欠である」、「自分の専門以外へと関心を向けることによって、むしろ自分の専門を活性化する」。


 う〜ん、なんだか、いろいろ考えさせる言葉である。学問の世界にも、このような積極的な意味における「アマチュアリズム」が残っていてほしい。