あまちゃん
あまちゃんの最終回が終わった。月曜日から、あまロスになりそうだなあ。
脚本もよかったし、演出もよかった。これだけよくできたドラマと再び出会うのはいつの日になるだろうか、と思う(あんまりドラマを見ていないのだけど)。
最終回も良かった。ポイントはトンネル。これまでトンネルは、「遠くに望むもの」、あるいは「行き止まり」のメタファーだった。ゆいちゃんはトンネルに向かって叫び、そしてトンネルに閉じ込められた。それなのに、最終回は、ゆいちゃんとあきちゃんがトンネルを駆け抜ける。いいシーンだった。
トンネルの先は、ホワイトアウトしてわからない。でも、二人は笑いながら駆け抜ける。
トンネルはどこかに通じている。おそらく東京ではない。どこかわからないけど、それで十分だ。
希望学を研究してきて、希望とは「何かいいことがありそう」ではないことを繰り返し強調してきた。どこかわからない、未確定な場所。でも、「自分(たち)は少しずつ前に進んでいる」という感覚はどうしたら得られるのか。「あまちゃん」はとても大切なヒントをくれた気がする。