書評委員

 某新聞の書評委員になった。というわけで、先日の第一回の委員会のことなど。


 僕は他の新聞の書評委員になったことはないので、他の新聞のことは知らない。Y新聞の場合、文化部の人が選んでくれた数百冊の本が机の上に並べられていて、書評委員はそこから自由に選んで、自分の席にもちかえって読み込む。気に入って、「とりあげる」もしくは「もう少し読んでみる」という場合、他の委員に回覧する。「まあ、いいや」という場合は、机に戻す。本は、全委員の間をゆっくりと回覧される。


 夕方7時を過ぎたあたりから、「せり」がはじまる。各書評委員が選んだ本が一冊一冊とりあげられ、選んだ委員がその説明をする。他の委員がそれにコメントを加えるが、けっこうな論戦になる場合も。とはいえ、最終的にはその書評委員が、「自分はこの本の書評をしたいのだ」という意見が優先される。


 一冊ごとに時間をかけるので、全部終わるまでにかなりの時間が過ぎる。これだけ時間をかけるのは、Y新聞だけかもしれない。まあ、いろいろな専門の先生の話を「へー」と聞いているだけだけど、けっこう面白い。


 このような委員会が2週間おきに開催される。けっこう大変かもしれない。