野球チームの父さん母さん

 僕が住んでいるのは、私鉄沿線の郊外の街だ。その私鉄の会社がうんとデコレーションして、割とイメージ先行の街でもある。


 ところが、実際にそこに住んでいる人は多様だ。Daichiの野球のおかげで、最近地元の知り合いが増えた。しょっちゅう顔を合わせ、一緒によく飲むことで、ふーん、こういう人たちだったのかと思うことも多い。


 Daichiのチームは、共通の保育園や学童保育のつながりで集まったものである。そのためか、ご両親が共働きの場合がほとんどである。しかも、子供が複数いることが多い。まあ、忙しいだろうにと思うのだが、お父さんもお母さんもよく子供に付き合い、しかも万事手際がいい。うちのように、親子そろってぼんやり系は、ただただその指示に従っている。聞けば、お母さんは看護師などという例もあって、なるほどと思う。


 さらに面白いのは、お父さんたちである。前にもかいたように、基本的に体育会系の人が多い。でも聞いてみると、職業は高校の先生だったり、銀行員、公認会計士なんていう人もいる。専門職の人が多く、高学歴体育会系なのである。野球ネタではよくしゃべるが、それ以外は割と寡黙な人が多い。


 そんなお父さんお母さん方と話していると、これまで僕の知っていた類型の人たちとはだいぶ違うことがわかる。何というか質実剛健、口より体が先に動くというタイプである(僕の周りにいるのは、僕を含め、その逆が多い)。堅実で家族志向が強いのも共通している。何だかえらいなあ、と感心してしまう。


 Satoには、違う活動をやらせてみようかな。それはそれで、新たなタイプの人との出会いがあるかもしれない。