寝台列車から飛び降りる

 40代になり、ただでさえ寝付きが悪いのに、寝台列車で大丈夫かなあ、なんて思っていたが、何てことはない。お酒を飲んで、ぼんやり外を見ていたら眠くなって来てしまった。もう少し夜景を見ていたかったなあ、と思いつつ。


 ちなみに、寝る直前、ラウンジ車にいったら、驚いたことにそこにいたのは、一人をのぞいてすべて女性であった。ふ〜ん、いまどきに夜行列車に乗るのは、若い女性なんだろうか。なんだか、それぞれに楽しそうに語らいあっている。語り合う相手もいないおじさんは早々に引き上げた。


 翌朝、残念ながら、出発時の遅れは取り戻せていなかった。7時過ぎ、廊下で出会った車掌さんによれば、米子には予定より2時間ほど遅れるという。う〜む、それでは船に間に合わないではないか。困ったなあ、と思っていると、車掌さんは、岡山で特急「やくも」に乗り換えろという。それなら、1時間遅れですむので、境港への連絡列車に間に合うらしい。


 ということで、あわてて荷物をまとめて、岡山で飛び降りる。なんだか残念な気もしたが、そろそろ背を伸ばしていすに座りたい。個室寝台もいいのだが、立ち上げれないので、朝になるとちょっとつらい。ちょうどいいや、と「やくも」に乗り移った。


 ちなみにサンライズ出雲を降りる直前にもう一度ラウンジに行ったら、今度はおじさんが数人ぼんやりしていた。どうも若い女性たちは夜語り合い、おじさんたちは朝が早いようである。