イサカにもどる

 イサカに帰ってきた。日本では、ひたすら業務にあけくれ、その間に人と会い、雑務をこなした。1週間の間、ほとんどスケジュールがびっちりで、楽しかったけど、もう少し久しぶりの日本をぶらぶらしたかったな、という気もする。


 イサカにすっかり慣れてしまった僕にとっては、東京はともかく人が多いところであった。電車にのるのも久しぶりでドキドキ。それから女性が、みんなおしゃれな格好をしているなあ、と感心した。


 帰路は成田から約12時間でデトロイト。ここで何と10時間のトランジット。いやはや、最後は時間の感覚がなくなってしまった。もう一本前の便もあったのだけど、入国審査のうるさいアメリカなので、安全をみたのが裏目だったか。どうもテレビで報道されているほどは、チェックが厳しくなかった気がする。まあ、アメリカは広い国なので、場所によるのかもしれない。


 イサカについたのは夜の12時ちょっと前。一面の雪景色である。上空から見ても、人家の明かりが少ない。それでも、ああ、家に帰ってきたとほっとした。イサカは、僕にとって「帰ってくる」場所になったわけだ。